診療・各部門
当院は地域医療機関との連携を図る、紹介制を原則としております。
初診の場合は紹介状をご持参ください。
紹介状は必ずしも専門医からの文書でなくてもかまいません。
紹介状持参の方は、整形外科外来で事前予約をお取りすることも可能です。
(代表:03-3364-0251 内線:2180 整形外科外来)
初診、再診すべて総合医療相談センター(8番窓口)へお越しください。
整形外科のビジョンとミッション
人生をより楽しみたいという願いを、
医学的に手助けすることを当科のミッションとする
基本方針
1、患者さんの利益や希望を常に真剣に誠実に考え、実践する
2、高齢化社会において、健康寿命を生命寿命に限りなく近づける
3、地域社会の健康を守り、ともに成長する
4、他人(ひと)の喜びを自分の幸せとするような人を育てる
5、医療の進歩とともに歩む
整形外科の体制と方針
当院では整形外科と脊椎脊髄外科は独立しておりますが、外来やカンファレンスなどで協力して診療を行っております。特にご高齢な方では関節と脊椎が同時に痛んでくることも多く、このような方にもご不便なく、それぞれ専門的な治療ができるような体制になっております。
整形外科は常勤医師9名、専門医6名で診療を行っています。整形外科領域全般に対応していますが、特に骨軟部腫瘍、膝スポーツ、手の外科を得意分野としており、それぞれ専門外来があります。
当科では保存治療、手術治療のそれぞれのメリット、デメリット、起こり得る合併症などにつき十分にご説明したうえで、治療を進めていくことを心掛けています。
また骨折を中心とした外傷も、一般外来、救急車による搬入の他に、近隣の先生方からの御紹介も多く、地域医療にも貢献できるように心掛けています。
リハビリテーション
手術の効果を良くするためには、適切な時期に十分なリハビリテーションを行うことも重要な要素です。当科では術後設備の整ったリハビリテーション室で専門の理学療法士が、リハビリテーションを行います。
専門外来の紹介
・ 膝関節専門外来(詳細はクリックしてください)
月・火・金:午前9時~11時
担当医:田代俊之、田中哲平
・ 脊椎脊髄専門外来(詳細はクリックしてください)
月・木
担当医:熊野洋、侭田敏且
・ 手の外科専門外来
月・水 午前9時~11時
担当医:河野慎次郎
・ スポーツ専門外来(詳細はクリックしてください)
月・火・金:午前9時~11時
担当医:田代俊之、田中哲平
主に下肢のスポーツ障害を得意としています。
・ 骨軟部腫瘍専門外来(詳細はクリックしてください)
水・金:午前9時~11時、金午後予約制、第4月午後
担当医:飯島卓夫、岡嶋晃一
四肢に見られるしこり、XP上の異常陰影など診断に困ったときにお気軽にご紹介ください。
悪性腫瘍などで集学的治療が必要と考えられる場合は、他院へ再紹介することもあります。
主な疾患変形性膝関節症(外部リンク:変形性膝関節症(膝OA)治療法ガイドライン)
老化に伴い関節の軟骨(骨の表面を覆っているクッション)が擦り減り、症状が進行する病気です。。
女性に多く、若いころの外傷や肥満が関係することも有ります。症状は歩くとき、階段昇降時の痛みが特徴的で、さらに膝の動きが悪くなったり、水が貯まったりすることもあります。
最終的には痛みのため、歩行できる距離、時間が短縮し、その結果買い物に行ったり、旅行に行ったりなどの生活範囲が狭くなっていきます。
治療としては痛み止めの内服、注射、装具治療があります。またダイエットや大腿四頭筋訓練も非常に有効です。
当科では膝の痛い人のために毎月、中高齢者の膝痛教室を開催していますので、お気軽にご参加ください。
これらの治療でも症状が続く場合は、高位脛骨骨切り術や人工関節置換術などの手術治療を行うこともあり、患者さんの状態、ご希望により十分相談して手術法を選択しています。
【高位脛骨骨切り術】
脛骨近位部を骨きりし、X脚に矯正する手術です。
膝の内側にかかっている負担を外側に移し、内側の痛みを除きます。比較的若い方、変形の軽い方が対象で、骨が癒合すればある程度のスポーツ活動も可能です。(関連文献はこちら)手術には4週間程度の入院が必要となります。当科では適応のある方には積極的に、この手術を行っています。
【人工膝関節置換術】
変形の強い方が対象で、変形した骨、軟骨を切除し、金属の人工関節をセメントで固定します。入院期間は3週程度です。人工関節には全体を変える全置換術と内側だけ変える(内側が悪い場合)単置換術があります。単置換術は関節内の靭帯を残すことができ、より自然な動きを保つことができます。
当科では変形の強い方には全置換術、比較的軽い方には単置換術をお勧めしております。