形成外科

診療・各部門

担当医師紹介 外来診療担当表 パンフレット 診療実績

当院は地域医療機関との連携を図る、紹介制を原則としております。
このため初診の場合、緊急の場合を除き、「かかりつけ医」など地域の医療機関からの紹介状をご持参下さい。
紹介状は必ずしも専門医からの文書でなくてもかまいません。

※紹介状持参の方は、初診、再診すべて総合医療相談センター(8番窓口)へ。

形成外科の基本方針

専門性の高い診療を提供します 日本形成外科学会専門医/指導医資格を持つ医師が診療を担当いたします。
患者さんに寄り添う医療を提供します 患者さんごとに「最適」な医療は異なります。十分な説明の上、その方にとってベストの医療をご提案・ご提供いたします。
必要時には東京大学形成外科と連携します 現在は非常勤での診療体制のため、必要時は東京大学のバックアップを受けます。

形成外科とはどのような科ですか?

形成外科とは、身体に生じた組織の異常や変形、欠損、あるいは整容的な不満足に対して、様々な手技を駆使して機能的・形態的な再建を行う科です。より正常に近づけ、あるいはより美しくすることによって、皆様の生活の質の向上に貢献する、外科系の専門領域です。

形成外科では特定の臓器を診療するのではなく、体じゅうのありとあらゆるところと密接に関わります。切除すべき病変を切除するだけでなく、皮膚移植・局所皮弁・遊離皮弁をはじめとした移植・骨切りや整復固定などの手技を駆使して、機能と形態を改善させます。

皮膚皮下腫瘍・きずあと・潰瘍

皮膚や皮膚の下にできたできものの切除や、ケガの傷跡を目立たなくする治療をします。また褥瘡や潰瘍などのなかなか治らない傷を閉じる治療もします。閉じきれないような傷である場合は、皮膚移植や皮弁の移植を組み合わせます。

眼瞼下垂症

お年を召されたり、コンタクトレンズを使用したりしている方は、上まぶたが下がってきて目にかぶさり、視界がせまくなることがあります。生まれつきまたは神経麻痺などにより眼瞼下垂になることもあります。当科ではまぶたが開きやすくなる手術をしております。
また、逆まつげ(睫毛内反症・眼瞼内反症)の治療もしています。

顔面骨骨折

形成外科では体表の疾患の治療を取り扱うことが多いですが、顔面骨の骨折の治療も行っています。
鼻骨は骨折すると、斜鼻や鞍鼻変形を引き起こすことがあります。
眼窩骨折は、眼窩内の軟部組織が眼窩外へ嵌頓することで、眼球を動かす筋肉が引っ張られて、複視や眼球運動障害、眼球陥没などの症状を引き起こすことがあります。
頰骨弓骨折は頬部の陥凹変形や開口障害を引き起こすことがあります。
顔を打撲し腫れが強いなどの症状がある場合は、顔面骨骨折の精査を行いますので、ぜひ当科に受診してください。

乳房再建

女性のがんで一番多いのは乳がんです。乳がん治療により乳房がなくなった患者様は乳房再建により乳房の形をもう一度作ることができます。
過去に乳がん手術を受けた方もこれから治療を受ける方も再建手術を受けることができます。「胸を気にせず好きな服が着たい」「温泉に行きたい」、様々な理由で再建を望まれる患者様がいます。
迷っていらっしゃる方がいましたら、いつでもご相談ください。

リンパ浮腫

「乳がんの手術の後に腕がむくむようになった」「お腹のがんの手術の後に足が腫れるようになった」。がんの術後の患者様にはこのような症状が出現することがあります。
当科ではリンパシンチグラフィを含めたリンパ浮腫の診断を行っています。
また、リンパ浮腫の治療は大前提として圧迫療法が必要です。 圧迫療法は正しいスリーブ・弾性ストッキングの装着方法や包帯の巻き方を患者様自身が習得し、日々行う必要があります。当科では、リンパ浮腫ケア外来という圧迫療法の指導をする外来をしております。現在当院には2名のリンパ浮腫セラピストNs.がおり、弾性ストッキングの計測や圧迫療法の指導、リンパマッサージを外来で行っています。
手術で顕微鏡下にリンパ管と静脈を吻合してバイパスをつくり、リンパの流れを改善させるリンパ管静脈吻合術を行う環境も現在整えております。
リンパ浮腫の診断と必要に応じて治療を行いますので、心配な方はぜひご相談ください。

受診を希望される患者さんへ

形成外科の診療は月水木金曜日に行っております。受診をご希望の場合、平日の14:00-17:00の間に電話予約下さい(03-3364-0251から外科外来につなげるようお伝え下さい)。原則当日受付は11時までですが、他診療の都合が許す限りご対応いたしますので、些細なご相談もお寄せください。