心不全について

心不全は、心臓が十分な血液を体に送り出せず、身体の臓器や組織に適切な酸素と栄養を供給できない状態を指します。この病態が進行すると、患者は日常生活での活動に制限を感じ、重篤な場合には生命に関わることがあります。

病態生理

心不全の主な原因は、心臓のポンプ機能の低下により、血液が体中に十分に送り出せなくなることです。これにはいくつかの要因が関与しています。冠動脈疾患、高血圧、心筋梗塞、狭心症、不整脈、弁膜症などが心臓の機能低下を引き起こす可能性があります。

症状

心不全の症状には息切れ、むくみ、疲労感、食欲不振、体重増加などがあります。これらの症状は徐々に進行することがあり、患者は初期段階では気づきにくいことがあります。適切な治療が行われない場合、これらの症状は悪化し、日常生活において患者に大きな制約を与えることがあります。

治療

治療には薬物療法、生活習慣の改善、心臓リハビリテーション、心不全の原因疾患に対する手術(例：心房細動や上室性頻拍といった不整脈に対してのカテーテルアブレーション手術、狭心症や心筋梗塞といった虚血性心疾患に対する経皮的冠動脈形成術、徐脈性不整脈に対してのペースメーカー手術、弁膜症に対しての手術)があります。

当院の心不全診療の特徴

当院循環器内科には循環器専門医が7人、内科学会専門医5人が在籍しており、経験豊富な医療スタッフが患者様一人ひとりに適した治療プランを提供し、心不全に関する包括的なサポートを行っています。

24時間365日循環器センター医師が在院することにより夜間心不全が急性増悪した際も対応可能です。

センター長 薄井よりの挨拶

新宿区、中野区、豊島区、中野区、杉並区といった当院近隣の心不全の地域医療に貢献すべく診療にあたってまいります。