不整脈部門のご案内 (心房細動、発作性上室性頻拍、心室性期外収縮に対するカテーテルアブレーション治療や、ペースメーカー治療など)

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不整脈部門のご案内 (心房細動、発作性上室性頻拍、心室性期外収縮に対するカテーテルアブレーション治療や、ペースメーカー治療など)

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 当院の不整脈治療は鈴木篤医師(治療症例数2500例以上)を中心とし、これまで多くの不整脈に対し、常に最先端のカテーテルアブレーション治療を行って参りました。特に心房細動治療には非常に力を注いでおり、中でも横浜みなと赤十字病院の名医、山内康照先生が世界で初めて確立した右アンカリングのクライオアブレーションによるルーフライン作成において、当院鈴木医師が考案した『Raise-up Technique』を組み合わせることにより、
難治性の持続性心房細動でも洞調律維持率85%前後という高い成功率を残しており、全国で注目されています。
心房細動に対するクライオバルーンアブレーションにおける『Raise-up Technique』に興味のある方はこちらを御覧ください。

 当院は2024年4月時点での不整脈専門医は2人で、2023年3月まで致死性不整脈・心室性不整脈治療で有名なイタリアの名医Della Bella先生の所属するサンラファエル病院に留学されていた中村玲奈先生が2023年4月から循環器不整脈部門の主力メンバーとして加わり、当院の不整脈部門は一段と層が厚くなりました。もちろん不整脈専門医研修施設としても地域の不整脈治療に貢献しています。

 不整脈には様々な種類があります。代表的なものは心房細動、心房粗動、発作性上室性頻拍、心房頻拍、心室性期外収縮、心室頻拍がありますが、中でも一番多いとされているのは心房細動で、当院が一番治療を得意とする頻脈性不整脈です。次に多いのが発作性上室性頻拍、その次が心室性期外収縮でありますが、いずれもカテーテルアブレーションで治療可能です。

 我々の得意とする心房細動治療は主に冷凍バルーン(クライオバルーン)による冷凍アブレーション(クライオバルーンアブレーション)を行っております。中でも鈴木医師考案の『Raise-up Technique』は、難治性の持続性心房細動に対して極めて有効で高い成功率を残しており、新宿区、中野区、渋谷区、豊島区、杉並区、練馬区、世田谷区の近隣の連携医療機関の先生方からのみならず、東京都内外の医療機関の先生方からも患者様のご紹介を頂いており、その治療法はメディアでも取り上げられました。

 更に当院ではこれらの治療に加えてホットバルーンによるカテーテルアブレーションや、滋賀医科大学の 芦原 貴司 教授 開発の『ExTRa mapping system』(東京都内導入は4施設のみ)を使用したカテーテルアブレーションも行っており、今まで治療不能とされていた難治性持続性心房細動の治療も可能となりました。

当院不整脈治療に関してのコラムがあります。以下をご参照ください。

つつじ42号:不整脈に対するアブレーション治療 

つつじ通信79号:不整脈ってなんですか?①

つつじ通信81号:不整脈治療②〜工夫を凝らした独自の心房細動アブレーション治療〜

つつじ通信82号:不整脈治療③〜先進治療を取り入れたアブレーション治療〜

 さらに当院ではペースメーカー治療(詳しくはこちら)も積極的に行っております。特にHis束ペーシング、左脚ペーシングといった生理的収縮に近いと言われる最新のペースメーカーリード留置を行っており、良好な成績を収めています。また、リードレスペースメーカーの植え込みも行っており、通常のペースメーカー植え込みが困難な高齢者、小柄な患者様、更には胸部に傷を作りたくないと考えられる患者様などにリードレスペースメーカーの植え込みを行っております。

 また、当院臨床工学士の渡邉技師が独自に開発した世界初の次世代遠隔モニタリングシステムペースメーカー、ICD/CRTの患者様がご自宅にいても危険な不整脈をいち早く検出し、患者様にお知らせすることができるシステムで、日本全国で注目され活躍しております。
 原因不明の意識消失めまい発作の患者様に関しては、マッチ棒2本ほどの小ささの植込型ループレコーダー(ILR)を体内に植え込むことにより、これまで分からなかった失神やめまいの原因検索を積極的に行っております。                                                                                                                                              これにより新たに高度徐脈、房室ブロック、更には心房細動や心室頻拍が見つかる頻度が増え、治療につながる可能性が高まります。

更新日:2024/4/19