腎臓内科(透析センター)

診療・各部門

担当医師紹介 外来診療担当表 診療実績(腎臓内科 / 透析センター) 

当院は地域医療機関との連携を図る、紹介制を原則としております。
このため初診の場合、緊急の場合を除き、「かかりつけ医」など地域の医療機関からの紹介状をご持参下さい。
紹介状は必ずしも専門医からの文書でなくてもかまいません。

※紹介状持参の方は、初診、再診すべて総合医療相談センター(8番窓口)へ。

腎臓内科(透析センター)のご案内

腎臓内科は健康診断などで尿たんぱくや潜血が陽性となった場合等、精密検査を行い、糸球体腎炎、ネフローゼ症候群など腎臓の病気の診断された場合には治療を行っています。また、41床の血液透析ベッドを有し、腎機能が悪化した場合の透析導入や外来透析、透析患者が合併症治療のため入院した場合の血液透析も行っています。炎症性腸疾患に対する白血球除去療法は年間数百件行っており、全国有数の規模となっています。腎臓指導医3名、専門医4名、透析専門医3名により充実した診療を提供します。

主な疾患

糸球体腎炎(IgA腎症等)

尿にたんぱくや赤血球が漏れ出してしまう疾患で、自覚症状は必ずしもなく、健康診断の尿検査で見つかることが多い疾患です。一定以上の量の尿たんぱくや潜血が続く場合は、1週間程度入院し、腎生検(腎臓の組織をとり)による診断が必要となります。診断された場合にはストロイド剤による治療が行われます。

ネフローゼ症候群

尿中に大量のたんぱくが漏れ出し、血液のたんぱくが不足するため水分を血管内に保てなくなり、全身がむくむ疾患です。糸球体腎炎と同様に腎生検で診断を行い、ステロイド剤による治療が行われます。

糖尿病性腎症

糖尿病により長期間高血糖の状態が続くと腎臓の血管が傷害され、尿たんぱくが漏れ出したり、腎臓の機能が悪化してきます。糖尿病性腎症は透析導入の原因疾患として現在最多となっています。主な治療は血糖や血圧、コレステロール等を適切な範囲にコントロールすることですが、尿たんぱくが多い場合など腎臓内科でも対応します。

慢性腎不全

上記のような疾患により腎臓の機能が落ちてきた状態です。腎臓は、水分、ナトリウムカリウム等の電解質、血液のpH、また血圧の調節などを行っています。腎臓の機能が悪化してくるとこれらの調節が難しくなり専門の医療が必要となります。腎臓の機能がもともとの1割程度まで悪化すると、血液中の老廃物を尿に出せなくなり、尿毒症と呼ばれる状態になると、だるさ、食欲の低下などの症状も出てきます。このような状態になると血液透析や腹膜透析、腎移植など腎代替療法が必要になります。当院では血液透析、腹膜透析の導入や外来透析・合併症治療時の入院透析を行っています。

慢性腎臓病(CKD)

尿にたんぱくが出ている状態や腎臓の働きが健康時の60%以下に低下した状態が3ヶ月以上持続した状態で、将来さらに腎臓の機能が悪くなり、透析療法や腎移植が必要になるだけでなく、心筋梗塞等の心疾患や脳卒中のリスクも高まります。治療は原因疾患の治療になりますが、腎機能が悪化した場合や尿たんぱくが多い場合は腎臓内科でも対応します。

更新日:2023/5/26