診療・各部門
鼠径(そけい)ヘルニアは、足の付け根(鼠径部)の部分が膨隆する、いわゆる“脱腸”と呼ばれる良性の疾患です。男性に多いですが、女性にもしばしばみられます。成人の鼠径ヘルニアは、加齢に伴い鼠径部の筋膜が弱くなることが原因で、弱くなった所からお腹の内臓を包んでいる腹膜が袋状に伸びだし、このなかに腸などの臓器が脱出するため鼠径部が膨隆します。
小児の鼠径ヘルニアは自然に治るケースもありますが、成人の鼠径ヘルニアは手術以外に治療法はありません。脱出した腸が入口で強く絞められ元に戻らない“嵌頓”ヘルニアは緊急手術が必要ですが、それ以外は待機的な手術の適応です。患者様の都合をふまえた上で手術治療を予定することが可能です。
ヘルニア外来では、鼠径ヘルニアの診断のみならず、日ごろから気をつけること、各種ある手術法の違いや、入院から退院までのスケジュール、退院後の生活で注意することなど、患者さんが疑問に思っていること、気になることを、なるべくわかりやすく説明いたします。また、鼠径ヘルニアの診断がついても、手術を受ける・受けないをその場で決める必要はありません。“ちょっと話を聞いたみたい”という気持ちで受診いただいても結構です。どうぞ気楽に受診いただければと思います。
※ 鼠径ヘルニアの診療は、通常の一般外科外来でも行っています。下記の時間の都合がつかない方や、急ぎ受診を希望される方は、
一般外科外来を受診下さい。
毎週木曜日 14:00 ~
場所 外科外来
問い合わせ・予約先 外科外来受付まで
☎ 03-3364-0251(内線2120)