診療・各部門
当院は地域医療機関との連携を図る、紹介制を原則としております。
このため初診の場合、緊急の場合を除き、「かかりつけ医」など地域の医療機関からの紹介状をご持参下さい。
紹介状は必ずしも専門医からの文書でなくてもかまいません。
※ 紹介状持参の方は、初診、再診すべて総合医療相談センター(8番窓口)へ。
※ インプラント・デンタルCTのご案内 (←クリックでリンク)
※ インプラント・デンタルCT 検査申込書(診療情報提供書))
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歯科・口腔外科の特色
心疾患、肝疾患、腎疾患、糖尿病、感染症などの全身疾患を有する患者さんの歯科治療や、歯や顎に関連した疾患の治療、手術を中心とした診療を行っています(小児歯科を除く)。
一般歯科治療の冠、ブリッジ、義歯に加え、インプラントによる咬合再建や、顎骨切除後の顎補綴(オブチュレーター)などの補綴治療も行っています。
口腔外科領域では、埋伏智歯(親知らず)抜歯、歯性感染症、良性腫瘍や嚢胞病変、外傷(歯の脱臼や骨折、口腔内裂傷など)、粘膜疾患(口内炎、扁平苔癬など)や顎関節症に対する治療など多岐にわたって対応しています。
外来での小手術以外に、全身麻酔下での入院手術も行っています。
周術期や抗がん剤治療の患者さんに対する口腔ケア(周術期等口腔機能管理)も行っております。退院後は、かかりつけの歯科医院に診療情報を提供させて頂きますので、引き続き定期健診、歯科診療をお受けください。かかりつけ歯科医院がない場合は、当科と連携している歯科医院を紹介させて頂くことも可能です。
また、他科入院中で外来移動困難な患者さんに対して病棟に往診して口腔ケアを行っています。
現状は、患者さんが多く、予約間隔が少々長くなってしまうのが難点ですが、必要以上に歯を削らない、なるべく歯髄(神経)を抜かない、歯を抜かないなど、丁寧な治療を心がけています。一般歯科治療に関しては、効率よく治療を進めるため地域の歯科診療所と連携をとっており、希望される患者さんには近隣の歯科診療所を紹介させて頂いています。
歯科・口腔外科の基本方針
顎口腔機能の回復、改善、向上を図り、口腔を通して全身の健康の保持、向上に努めます。
1)患者さん中心の医療
適切な治療選択肢の提示、説明を行い、治療方針を患者さんと十分検討し、目標を共有する医療を行います。
2)高度の専門知識と技術
高度の専門的な知識と技術を持ち、患者さんの問題を解決すべく治療に当たります。
3)安全な医療
常に丁寧で質の高い安全な医療提供を心がけ、院内感染対策を徹底します。
歯科・口腔外科の主な診療内容
【義歯】
う蝕や歯周病などが原因で歯を失った欠損部を、固定性義歯(ブリッジ)や可撤性義歯(総入れ歯、部分入れ歯)によって咀嚼機能の回復を図ります。
保険の総義歯、部分床義歯の他、金属床義歯、コーヌスクローネ、磁石(磁性アタッチメント)を用いた義歯も作製しています。
【インプラント】
歯を失った部分の骨に人工歯根を埋め込み、その上に冠やブリッジ、義歯などの補綴処置を行います。顎骨の質や量によっては適応できない場合もありますの で、診断に際してはCTによる検査を行います。インプラント治療は期間と費用がかかりますが、従来のブリッジでは周囲の歯を削るのに対して、インプラント 治療では周囲の歯を削らずにすみます。また、従来の義歯に比べ違和感が少ないのもインプラント治療の利点です。
【顎補綴】(がくほてつ)
腫瘍などのため、顎骨を切除し欠損が生じた場合、顎補綴(オブチュレーター)を作製しています。
【埋伏智歯(親知らず)】
智歯(親知らず)が正常の位置にはえずに埋もれている場合、炎症がおきることがあります。炎症は繰り返すことが多く、時には重症の感染症(蜂窩織炎、上顎 洞炎)に移行します。智歯周囲は清掃性が悪く歯垢がたまりやすいため、手前の歯(第二大臼歯)がう歯になる可能性もあり、多くの場合抜歯が必要となりま す。
抜歯に際して、粘膜を切開したり、骨を削ったりする場合が多いのですが、通常は外来にて局所麻酔で十分対応できます。智歯周囲に嚢胞がある場合や、深い位置に埋もれている場合には入院していただき、全身麻酔下で対応することもあります。
【顎骨嚢胞】(がっこつのうほう)
嚢胞摘出術および抜歯や歯根端切除術、開窓術などを行います。嚢胞が小さい場合には外来にて局所麻酔で対応しますが、嚢胞が大きい場合や部位よっては入院していただき全身麻酔下で対応します。
【顎関節症】
口が開かない、顎が痛い、顎の関節を動かすと音がするなどの症状に対し、運動療法、薬物療法、スプリント(マウスピース)療法を中心に治療を行っています。