膠原病性間質性肺炎

診療・各部門

 関節リウマチや膠原病の治療は、最近長足の進歩を遂げ、患者さんの苦痛や予後も大きく改善してきましたが、その一部の方に合併する間質性肺炎は、治療が困難で、大きな課題となっています。

関節リウマチに合併する間質性肺炎

 関節リウマチは、国内の患者数80万人と言われ、かつては制御困難な疼痛や進行する手足の変形など,苦痛の多い疾患でしたが、20年程前から,生物学的製剤など新しく開発された治療薬の導入でその治療は大きく変わって来ました。しかし間質性肺炎を合併する場合はそれらの薬剤は使い辛く、そのためそのような患者さんはそれら新規治療薬の恩恵を受けられず、また間質性肺炎それ自体の進行も制御が困難で、未だに解決されていない難問です。徳田医師は、永年東京女子医科大学リウマチ膠原病内科と提携して研究を行い、日本呼吸器学会、日本リウマチ学会などが合同で編纂した、「生物学的製剤投と呼吸器疾患-診療の手引き」の編集委員長を務めるなど、この分野に大きく貢献してきました。

 現在、呼吸器内科では、進行の遅速の見極め、進行する例への治療など、当院膠原病科との共同作業で、患者さんのより良い予後のために活動を続けてます。

皮膚筋炎、全身性硬化症に合併する間質性肺炎

 これらは、患者数はそれほど多くはありませんが、現在最も研究が熱く展開されている分野です。膠原病科との共同作業で診療に当たっています。

更新日:2024/04/30