緩和ケア科

診療・各部門

 当科の活動は原則として入院中のがん患者さんを対象とした緩和ケアチームとしての診療に限らせていただいております。当院への転院を希望される場合はまずは原疾患を扱う診療科にご相談くださいますようお願いいたします。

緩和ケアチーム

2019年4月から緩和ケア科が新設され、緩和ケアチームを立ち上げることになりました。緩和ケアとは癌による痛みや治療に伴う症状を和らげ、患者さんとご家族にとって自分らしい生活が送れるように心のケアも支援するためにがん治療と並行して早期から提供される医療です。
また、緩和ケアチームとは病棟に入院されている患者さんとご家族の生活質の維持・向上ならびに、その人らしさを取り戻すことを目標に、主治医や病棟スタッフと協働し、がんそのものや治療に伴う身体的苦痛や副作用、精神的・社会的な不安などの悩み・つらさを和らげるための専門的な知識や技術を提供するチームで、医師、看護師、薬剤師、管理栄養士、医療ソーシャルワーカーなど多職種から構成されています。それぞれの専門知識と経験を活かして入院患者さんのご相談を受け、チームでサポートいたします。

活動内容

対象者:入院中のがん患者
①病棟の医師、看護師からの緩和ケアのコンサルテーションへの対応
②緩和ケアチームによる定期回診(週一回):担当医や病棟看護師と情報の共有と相談を行い、医療・看護ケア・薬剤の調整、服薬指導、栄養サポート、退院支援等のサポートを行う
③随時カンファレンス:担当医・看護師による報告や専従看護師等の緩和ケアチームメンバーの訪問等により抽出された問題点についてコアメンバーで随時カンファレンスを行い、きめ細かいサポートを行う。
④緩和ケア委員会(月一回):困難事例の検討、運用システムの見直し等の検討を行う。

コアチームメンバー

医 師:森田 理一朗(緩和ケア科部長)
    橋本 政典(副院長)
    野本 宏(メンタルヘルス科部長)
    鈴木 淳司(腎臓内科医長、救急科医長)
    山本 沙希(呼吸器外科医員)
看護師:土橋 花恵(病棟看護師長)
    森本 寛子(外来副看護師長)
    高橋 愛子(がん性疼痛看護認定看護師・専従)
薬剤師:中村 矩子
管理栄養士:猿田 淑美
医療ソーシャルワーカー:園田 恭子

●がん性疼痛に関する地域連携について

当院は東京都がん診療連携協議会緩和ケア部会に所属しており、がん性疼痛緩和を目的とした放射線治療や神経ブロック等について国立国際医療研究センター病院、都立駒込病院、虎の門病院、杏雲堂病院等と連携しています。また一部のがん術後神経痛等については、当院麻酔科で神経ブロックによる除痛に取り組んでいます。

がん等の診療に携わる医師等に対する緩和ケア研修会修了者

2024年1月現在 緩和ケア研修会修了者

令和6年3月5日