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つつじ通信2022年 9月号(2.不整脈治療② 〜工夫を凝らした当院独自のアブレーション治療〜)

『不整脈』ってなんですか?




循環器内科副部長 鈴木 篤


みなさまこんにちは。循環器内科副部長、不整脈専門医の鈴木篤と申します。2016年4月に当院へ赴任し、丸6年が経ちました。その間当院の不整脈治療体制は複数の最新機器の導入のみならず、優秀なスタッフが揃い、おかげさまで非常に充実したものとなりました。そこで、何回かに分けて当院の不整脈治療についてお伝えしていけたらと思います。よろしくお願い致します。

不整脈って?
まず、不整脈治療の前に、”不整脈”ってなんでしょう? 『脈の乱れ』ることは多いですが、実は脈の乱れがない不整脈もあるのです。『異常に速い脈、異常に遅い脈』や『一見正常の脈』も含まれます。どの不整脈にも共通するのは『本来の伝わり方をしていない脈』と言えるでしょう。そのため、不整脈は様々な症状を呈したり、症状がなくても心臓に悪影響を与えたりする可能性があります。
不整脈の主な症状は勝手に胸がドキドキする『動悸』が多いですが、他には、『めまい』や『ふらつき』、ときには『失神』を起こす場合や、『息苦しさ』・『胸の痛み』を感じる場合もあります。このように、不整脈は様々な症状を起こします。そして不整脈の種類によっては『脳梗塞』や『心不全』を起こしたり、まれに『突然死』に至ることもあります。もし、ご自身のちょっとした症状が『これって不整脈かな??』と迷うことがあったら、ぜひ当院にご相談ください。

不整脈の治療について
このように、いろいろな症状を起こしうる不整脈は、その頻度・危険度によっては治療が必要となることがあります。不整脈の治療薬として『抗不整脈薬』がありますが、その効果は人によってまちまちで、薬だけで根治することは難しく、薬を飲み続ける、または発作時に頓服薬を飲むという形になります。一方で、カテーテルアブレーションによる手術治療は、不整脈の悪性度にもよりますが、不整脈治療技術の進歩により、現在ではほとんどの不整脈が治療可能となっています。
カテーテルアブレーション治療は病院によって治療法が様々ですが、当院も心房細動をはじめとし、心房粗動、発作性上室性頻拍(AVNRT,WPWなど)、心房頻拍、心室性期外収縮、心室頻拍と、殆どの不整脈のカテーテルアブレーション治療を行っています。中でも心房細動、心室性期外収縮は、“Raise Up technique”や“ExTRa mapping”、“Bipolar ablation”といった当院で開発した治療や、他院ではあまり行っていない工夫を凝らした治療を行っており、非常に高い水準での成功率と安全性を維持しています。
次回は当院の工夫を凝らしたカテーテルアブレーション治療についてお話できたらと思います。
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