病院指標
- 年齢階級別退院患者数
- 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
- 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
- 成人市中肺炎の重症度別患者数等
- 脳梗塞の患者数等
- 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
- その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
医療の質指標
- リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率
- 血液培養2セット実施率
- 広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率
- 転倒・転落発生率
- 転倒転落によるインシデント影響度分類レベル3b以上の発生率
- d2(真皮までの損傷)以上の褥瘡発生率
- 65歳以上の患者の入院早期の栄養アセスメント実施割合
- 身体的拘束の実施率
年齢階級別退院患者数
年齢区分 | 0~ | 10~ | 20~ | 30~ | 40~ | 50~ | 60~ | 70~ | 80~ | 90~ |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
患者数 | 38 | 121 | 701 | 871 | 1020 | 1238 | 1133 | 1762 | 1480 | 480 |
1年間に当院を退院した患者さんの総数を、年齢階級別患者数(10歳刻み)を示しています。地域医療支援病院として急性期医療を提供している当院へは、さまざまな医療機関から患者さんの紹介が数多くあり、幅広い年齢層の患者さんが入院しています。最も多いのが70歳代(19.9%)であり、次に80歳代(16.7%)、50歳代(14.0%)、60歳代(12.8%)と続いていますが、70歳以上の割合が全体の42.1%と他の病院と比較して低いのが特徴といえます。理由として当院は大腸肛門病センターにおける痔疾患の手術件数が多いこと、また炎症性腸疾患センターにおける診療患者層が比較的若年層に多い点というに起因しているものと考えられます。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
内科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) | 平均 在院日数 (全国) | 転院率 | 平均年齢 |
---|---|---|---|---|---|---|
050070xx03x0xx | 頻脈性不整脈 経皮的カテーテル心筋焼灼術 手術・処置等2:なし | 179 | 5.771 | - | 0% | 67.821 |
050130xx9900x0 | 心不全 手術なし 手術・処置等1:なし 手術・処置等2:なし 重症度:他の病院・診療所の病棟からの転院以外 | 117 | 13.829 | 17.380 | 7.692% | 83.017 |
060180xx99x0xx | クローン病等 手術なし 手術・処置等2 なし | 105 | 7.524 | 7.290 | 0% | 50.076 |
040081xx99x0xx | 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2:なし | 102 | 18.804 | 20.600 | 10.784% | 85.031 |
0400802499x0xx | 肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上) 手術なし 手術・処置等2:なし | 98 | 16.255 | - | 4.082% | 85.031 |
●消化器内科(消化管・胆膵)
胃・食道・大腸の早期・進行癌、腸閉塞、大腸憩室出血・憩室炎を対象疾患として特に消化器癌に関しては早期に発見し、内視鏡治療(EMR,ESD)に努めています。当院の特色として小腸疾患も多いため、積極的にシングルバルーン内視鏡、カプセル内視鏡を駆使し、診断に結びつけています。また、胆・膵領域ではERCPを用いた診断、胆管ドレナージ、ステント留置、胆管結石治療も数多く積極的に行っています。
●肝臓内科
ウイルス性肝炎(A型、B型、C型、E型)の診断と治療、自己免疫性肝炎や原発性胆汁性胆管炎、非アルコール性脂肪性肝炎などに対する肝生検による組織診断と治療導入、肝細胞癌対するTACE、RFA、免疫チェックポイント阻害薬による化学療法など肝疾患全般にわたる領域を引き受け、最適な治療に結びつけています。
●炎症性腸疾患内科
IBDセンターでは、以前からの豊富な診療経験を活かして、クローン病と潰瘍性大腸炎を中心に診療を行っています。IBD診療においては、適切なタイミングでの画像診断を見極め、次々と登場する新規薬剤の適応を慎重に検討しながら、積極的に治療に取り入れています。また、大腸肛門外科との連携により外科治療への移行もスムーズです。クローン病が内科入院の上位に入っています。
●呼吸器内科
肺癌、肺感染症、喘息などの気道疾患、および間質性肺炎などのびまん性肺疾患まで呼吸器疾患全般にわたり診療を行っています。気管支腔内超音波断層法を導入し、肺癌の診断率の向上に努めています。
誤嚥性肺炎、肺炎等が内科入院の上位に入っています。
●リウマチ・膠原病科
外来患者の中心は関節リウマチになりますが、全身性エリテマトーデス、シェーグレン症候群、皮膚筋炎・多発筋炎、リウマチ性多発筋痛症、血管炎、自己炎症症候群などすべての膠原病疾患に対応しています。近年の治療薬進歩と知見の蓄積により、かつて難病とされてきた膠原病の寛解状態の維持に努めています。
●腎臓内科
急性腎障害AKI、慢性腎臓病CKD、ネフローゼ症候群、電解質異常の精査加療のほか、IgA腎症、糸球体腎炎、間質性腎炎、糖尿病性腎症、腎硬化症、多発性嚢胞腎などあらゆる腎疾患を診療しています。適応症例には腎生検を行い、正確な組織診断を得て治療方針を決定しています。CKDが進行して末期腎不全に至った際は血液透析および腹膜透析療法の導入、維持透析を提供可能です。
●糖尿病内分泌内科
糖尿病をはじめ脂質異常症、高尿酸血症、痛風、骨粗鬆症などの代謝疾患や甲状腺、副腎、下垂体などに由来する内分泌疾患を診療しています。全てのインスリン製剤が使用可能でGLP-1受容体作動薬についても使用経験豊富です。糖尿病栄養サポートチームを設置し、入院・外来に限らず糖尿病診療の支援体制が整っています。
●血液内科
貧血、白血球・血小板の増加・減少、リンパ節腫脹などの精査に加え、造血器悪性疾患(主に悪性リンパ腫、急性白血病、骨髄異形成症候群、多発骨髄腫の化学療法)、血栓性疾患、出血成疾患など幅広く血液疾患の診療を行い、最適な治療を提供しています。無菌室で大量化学療法や自家末梢血幹細胞移植も可能です。
●循環器内科
東京都CCUネットワーク、大動脈スーパーネットワークに参画し、24時間365日急性心筋梗塞や心不全、致死性不整脈、大動脈解離などの急性疾患の受け入れることで、新宿区内および近隣の循環器救急を支えています。
不整脈に対するカテーテル治療の入院が内科入院で最も多いのが特徴です。心不全も内科入院の上位に入っています。
肛門科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) | 平均 在院日数 (全国) | 転院率 | 平均年齢 |
---|---|---|---|---|---|---|
060220xx97xxxx | 直腸脱、肛門脱 手術あり | 800 | 7.585 | 8.620 | 0% | 58.609 |
060235xx97xxxx | 痔瘻 手術あり | 731 | 6.073 | 5.710 | 0% | 42.501 |
060180xx01x0xx | クローン病等 痔瘻根治手術等 手術・処置等2:なし | 90 | 7.911 | 6.790 | 0% | 37.744 |
060260xx97xxxx | 裂肛、肛門狭窄 手術あり/td> | 50 | 6.080 | 7.150 | 0% | 50.920 |
060040xx99x5xx | 直腸肛門(直腸S状部から肛門)の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2:5あり | 47 | 4.170 | - | 0% | 68.213 |
当科では痔核・痔瘻・裂肛・直腸脱などの直腸肛門疾患、大腸癌や炎症性腸疾患などの大腸疾患(小腸疾患を含む)などすべての大腸肛門病を対象とした診療を行っております。直腸肛門疾患の手術は根治性だけではなく機能性をも重視した手術を行うように努めています。また総合病院としての特質を生かして他の診療科と連携することで、他の施設で診断や治療の難しい症例も受け入れできる体制を整えています。特にクローン病や潰瘍性大腸炎は炎症性腸疾患内科と連嶺して内科的治療と外科的治療を合わせた治療が行えるのが当院の特徴です。
大腸癌、炎症性腸疾患、直腸脱の手術は腹腔鏡手術を第一選択として、大腸肛門病専門医が手術を行いますますので、術後の回復も早く早期退院が可能となるような診療を目指しています。
整形外科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) | 平均 在院日数 (全国) | 転院率 | 平均年齢 |
---|---|---|---|---|---|---|
160800xx01xxxx | 股関節・大腿近位の骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 | 93 | 35.935 | - | 56.989% | 83.44 |
070230xx01xxxx | 膝関節症(変形性を含む。) 人工関節再置換術等 | 69 | 40.638 | 21.960 | 1.449% | 76.449 |
160620xx01xxxx | 肘、膝の外傷(スポーツ障害等を含む。) 腱縫合術等 | 59 | 9.932 | 13.040 | 0% | 33.407 |
160760xx97xx1x | 前腕の骨折 手術あり 定義副傷病 あり | 41 | 4.878 | - | 0% | 59.171 |
070343xx01x0xx | 脊柱管狭窄(脊椎症を含む。) 腰部骨盤、不安定椎 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(多椎間又は多椎弓の場合を含む。) 前方椎体固定等 手術・処置等2 なし | 38 | 32.579 | 19.940 | 5.263% | 72.500 |
主な対象部位:膝関節・手、肘・脊椎
整形外科では膝・スポーツ、脊椎、手の外科、骨軟部腫瘍の専門外来があり、多くの患者さんをご紹介頂いております。高齢者の変形性膝関節症にたいしは、人工関節置換術、高位脛骨骨切り術などを行っています。また、若年のスポーツ選手にたいし、半月損傷や靱帯損傷にたいする手術も増えています。
脊椎分野では内視鏡を用いた小侵襲手術からナビゲーションを用いた固定術まで幅広く対応しています。高齢者の圧迫骨折に対する手術も行っています。さらに3年前から手の外科の専門医が加わり、外傷から変性疾患まで幅広く専門的な上肢手術を行っています。
また高齢者の大腿骨近位部骨折など、外傷手術も増えています。特に合併症のある患者さんの紹介にも積極的に対応しています。
脊椎分野では内視鏡を用いた小侵襲手術からナビゲーションを用いた固定術まで幅広く対応しています。高齢者の圧迫骨折に対する手術も行っています。さらに3年前から手の外科の専門医が加わり、外傷から変性疾患まで幅広く専門的な上肢手術を行っています。
また高齢者の大腿骨近位部骨折など、外傷手術も増えています。特に合併症のある患者さんの紹介にも積極的に対応しています。
外科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) | 平均 在院日数 (全国) | 転院率 | 平均年齢 |
---|---|---|---|---|---|---|
060160x001xxxx | 鼠径ヘルニア(15歳以上) ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等 | 70 | 6.214 | 4.550 | 0% | 68.143 |
060150xx03xxxx | 虫垂炎 虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴わないもの等 | 47 | 6.234 | 5.290 | 0% | 42.830 |
060335xx02000x | 胆嚢炎等 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし | 38 | 9.026 | - | 0% | 61.632 |
040040xx02x0xx | 肺の悪性腫瘍 肺悪性腫瘍手術 肺葉切除又は1肺葉を超えるもの等 手術・処置等2:なし | 32 | 12.125 | - | 0% | 73.094 |
090010xx010xxx | 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴うもの(内視鏡下によるものを含む。))等 手術・処置等1:なし | 21 | 13.048 | 9.880 | 0% | 61.476 |
外科では一般外科の手術治療に加え、呼吸器外科・乳腺外科・食道胃外科・肝胆膵外科の各臓器のがん診療(手術、化学療法、緩和治療)、また心臓血管外科、形成外科の診療を行っています。
当院は各学会の認定施設であり、専門医が中心となってチームで診療を行います。基礎疾患を多く有するご年齢が高い方の手術にも積極的に取り組んでいます。地域医療支援病院として、近隣の先生方と連携を取り合って診療を行っています。
産婦人科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) | 平均 在院日数 (全国) | 転院率 | 平均年齢 |
---|---|---|---|---|---|---|
060250xx97xxxx | 尖圭コンジローム 手術あり | 70 | 3.000 | 3.180 | 0% | 23.400 |
12002xxx02xxxx | 子宮頸・体部の悪性腫瘍 子宮頸部(腟部)切除術等 | 36 | 3.000 | - | 0% | 39.861 |
120180xx01xxxx | 胎児及び胎児付属物の異常 子宮全摘術等 | 35 | 10.029 | 9.340 | 0% | 33.457 |
120070xx02xxxx | 卵巣の良性腫瘍 卵巣部分切除術(腟式を含む。) 腹腔鏡によるもの等 | 30 | 9.100 | 6.000 | 0% | 37.233 |
120200xx99x1xx | 妊娠中の糖尿病 手術なし 手術・処置等2:あり | 27 | 5.333 | - | 0% | 32.704 |
・尖圭コンジローマはヒトパピローマウイルスが原因の良性腫瘍です。病変が会陰のみで軽度であれば外来で切除しますが、それ以外では入院、手術術が必要です。入院期間は3日になります。
・妊娠中に糖尿病になることがあり、入院で血糖の管理、栄養指導、インスリンの導入が必要になることがあります。糖尿病内科と連携しながら診療を行ないます。
・卵巣や卵管の良性の病変に対し、腹腔鏡下手術(お腹を切らない)を行なっています。悪性が疑われる場合は開腹手術となります。
・当院では良性の子宮筋腫や子宮腺筋症で子宮全摘出が必要な場合は、基本的には腹腔鏡下手術で行うようにしています。子宮のサイズが大きく手術困難な場合は、まず外来でホルモン療法を行ない子宮の縮小を図ります。
・子宮頸部高度異形成や上皮内癌(表面のがん)に対し入院で子宮頸部円錐切除を行なっています。術前の診断通りであれば、追加の治療は必要ありません。入院期間は3日になります。
眼科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) | 平均 在院日数 (全国) | 転院率 | 平均年齢 |
---|---|---|---|---|---|---|
020110xx97xxx0 | 白内障、水晶体の疾患 手術あり 重症度:片眼 | 198 | 1.429 | 2.540 | 0% | 76.404 |
020110xx97xxx1 | 白内障、水晶体の疾患 手術あり 重症度:両眼 | 43 | 2.047 | 4.460 | 0% | 75.581 |
020220xx97xxx0 | 緑内障 その他の手術あり 重症度:片眼 | 6 | 1.667 | 4.820 | 0% | 75.167 |
020110xx99xxxx | 白内障、水晶体の疾患 手術なし | 1 | 1.000 | 2.460 | 0% | 73.000 |
020220xx01xxx0 | 緑内障 緑内障手術 濾過手術 重症度:片眼 | 1 | 7.000 | 8.700 | 0% | 57.000 |
対象疾患:白内障、緑内障、糖尿病性網膜症、網膜静脈閉塞症、加齢黄斑変性、ぶどう膜炎、眼科一般
白内障手術は、日帰り手術や入院手術で対応しており、緑内障手術も日帰り手術から短期入院手術で行っています。
泌尿器科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) | 平均 在院日数 (全国) | 転院率 | 平均年齢 |
---|---|---|---|---|---|---|
110080xx991xxx | 前立腺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1 あり | 59 | 3.136 | 2.440 | 0% | 73.644 |
11012xxx02xx0x | 上部尿路疾患 経尿道的尿路結石除去術 副傷病:なし | 53 | 4.811 | 5.220 | 0% | 55.811 |
110070xx03x0xx | 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等2:なし | 33 | 9.818 | 6.850 | 0% | 76.879 |
11012xxx03xxxx | 上部尿路疾患 体外衝撃波腎・尿管結石破砕術(一連につき) | 13 | 2.000 | 2.430 | 0% | 50.000 |
110070xx03x20x | 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等2:2あり 副傷病:なし | 10 | 10.700 | 6.590 | 0% | 74.000 |
前立腺癌の確定診断のために行う前立腺針生検は、2泊3日の入院で全身麻酔下で精度の高いMRI融合標的前立腺生検を行っています。
経尿道的尿路結石除去術は、腎結石や尿管結石を経尿道的にレーザーを用いて破砕する手術で、術後経過が良好であれば、最短で3泊4日の入院です。体外衝撃波腎・尿管結石破砕術は、通常は1泊2日の入院を要しますが、病状によっては日帰りで行うことも可能です。経尿道的尿路結石除去術で残った結石に対して体外衝撃波腎・尿管結石破砕術を行うことも可能で、これらを組み合わせることにより、膀胱結石を含めほぼすべての尿路結石への対応が可能です。
すべての泌尿器疾患について、標準治療に基づく診療を行っております。
すべての泌尿器疾患について、標準治療に基づく診療を行っております。
耳鼻咽喉科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) | 平均 在院日数 (全国) | 転院率 | 平均年齢 |
---|---|---|---|---|---|---|
030350xxxxxxxx | 慢性副鼻腔炎 | 31 | 5.774 | 6.020 | 0% | 47.581 |
030240xx99xxxx | 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎 手術なし | 16 | 9.313 | 5.510 | 6.25% | 40.375 |
030428xxxxx0xx | 突発性難聴 手術・処置等2:なし | 13 | 6.769 | - | 0% | 59.923 |
030390xx99xxxx | 顔面神経障害 手術なし | 12 | 7.000 | 8.710 | 0% | 49.917 |
030240xx01xx0x | 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎 扁桃周囲膿瘍切開術等 副傷病:なし | 9 | 6.333 | 7.520 | 0% | 28.333 |
対象疾患:突発性難聴、慢性副鼻腔炎、急性扁桃炎、扁桃周囲膿瘍、急性喉頭蓋炎、顔面神経麻痺、めまいなど急性疾患に対しては外来で必要な検査、処置を施行後、できるだけ迅速に入院治療を行っております。
慢性副鼻腔炎に対しては画像検査等による原因精査後、手術を相談させて頂きます。
脳神経外科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) | 平均 在院日数 (全国) | 転院率 | 平均年齢 |
---|---|---|---|---|---|---|
010060xx99x20x | 脳梗塞 手術なし 手術・処置等2:2あり 副傷病:なし | 19 | 22.684 | - | 42.105% | 75.263 |
010040x099000x | 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1:なし 手術・処置等2:なし 副傷病:なし | 13 | 23.692 | 19.090 | 69.231% | 62.462 |
010060xx99x40x | 脳梗塞 手術なし 手術・処置等2:4あり 副傷病:なし | 7 | 20.571 | - | 71.429% | 80.286 |
010070xx99000x | 脳血管障害 手術なし 手術・処置等1:なし 手術・処置等2:なし 副傷病:なし | 7 | 28.714 | - | 28.571% | 80.000 |
010050xx02x00x | 非外傷性硬膜下血腫 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術等 手術・処置等2:なし 副傷病:なし | 6 | 14.833 | 11.870 | 0% | 73.333 |
対象疾患:〈脳疾患〉 脳血管障害(くも膜下出血、脳出血、脳梗塞)、脳腫瘍、頭部外傷(脳挫傷、頭蓋内出血)、慢性硬膜下血腫、正常圧水頭症など脳器質的疾患、てんかんや痙攣発作など
脳神経外科では、地元救急隊や診療所等と密接に連絡を取り、他科の協力を得ながら救急医療に鋭意取り組んでおります。症例としては、脳梗塞の患者さんが最も多いものの、幅広い疾患に対応しており、発症直後の救急隊からの速やかな受け入れと院内のスムーズな連携で早期に治療を開始しています。
急性期の脳神経リハビリテーションに対応したスタッフを備えており、理学療法、作業療法、言語療養を行い、継続的にリハビリが必要な患者さんについてはリハビリテーション専門病院へ紹介するなど他院との連携も行っています。
小児科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) | 平均 在院日数 (全国) | 転院率 | 平均年齢 |
---|---|---|---|---|---|---|
140010x199x0xx | 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(2500g以上) 手術なし 手術・処置等2 なし | 15 | 4.533 | 6.070 | 13.333% | 0.000 |
140010x199x1xx | 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(2500g以上) 手術なし 手術・処置等2 1あり | 4 | 6.500 | 10.340 | 25% | 0.000 |
140010x299x0xx | 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(1500g以上2500g未満) 手術なし 手術・処置等2 なし | 2 | 7.000 | 11.010 | 0% | 0.000 |
110420xx99xxxx | 水腎症等 手術なし | 1 | 5.000 | 7.060 | 0% | 0.000 |
140210xx99xxxx | 先天性耳瘻孔、副耳 手術なし | 1 | 3.000 | 3.520 | 0% | 0.000 |
対象疾患:新生児一過性多呼吸、高ビリルビン血症、低血糖など
当院では出生後、酸素投与が必要な一過性呼吸障害の児や光線療法を要する高ビリルビン血症の新生児の入院が可能となっています。また、母体糖尿病から出生した児は出生後一過性の低血糖を来しやすいため、低血糖を認める場合にブドウ糖の補液を適宜行っております。母体の入院中に、母児同室や母乳ケアができるよう助産師や産科と協力した診療体制になっています。退院後も2週間健診や1ヶ月健診を行っており、母児ともに継続した丁寧なケアを心がけています。
皮膚科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) | 平均 在院日数 (全国) | 転院率 | 平均年齢 |
---|---|---|---|---|---|---|
080020xxxxxxxx | 帯状疱疹 | 19 | 8.263 | 9.290 | 0% | 77.421 |
080010xxxx0xxx | 膿皮症 手術・処置等1 なし | 15 | 11.800 | 12.880 | 0% | 64.067 |
10007xxxxxx1xx | 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) 手術・処置等2:1あり | 2 | 18.500 | 13.990 | 0% | 84.000 |
080110xxxxx0xx | 水疱症 手術・処置等2:なし | 1 | 23.000 | 28.980 | 0% | 77.000 |
180060xx97xxxx | その他の新生物 手術あり | 1 | 2.000 | 5.770 | 0% | 73.000 |
帯状疱疹については、高齢者や重症例を中心に入院にて管理し、抗ウイルス薬の点滴および非ステロイド薬の外用を基本とした治療を施行しており、必要に応じて眼科や耳鼻咽喉科とも連携しています。蜂窩織炎等の皮膚感染症については、局所の冷却と抗菌薬の点滴が中心となるが、静脈うっ滞が併存する場合は、下肢の安静挙上および弾性包帯の使用による管理も必要になることがあります。水疱症に対しては状況に応じ免疫グロブリン大量療法等の高度な医療を提供しています。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
病気分類基準 | 発)Stage I | 発)Stage II | 発)Stage III | 発)Stage IV | 発)Stage 不明 | 再発 | 版数 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
胃癌 | 1:UICC TNM分類 | 21 | 5 | 8 | 11 | 11 | 4 | 第8版 | 2:癌取扱い規約 | - | - | - | - | - | - | - |
大腸癌 | 1:UICC TNM分類 | 35 | 31 | 30 | 36 | 42 | 93 | 第8版 | 2:癌取扱い規約 | 30 | 34 | 57 | 38 | 12 | 93 | 第9版 |
乳癌 | 1:UICC TNM分類 | 8 | 28 | 12 | 0 | 0 | 12 | 第8版 | 2:癌取扱い規約 | - | - | - | - | - | - | - |
肺癌 | 1:UICC TNM分類 | 35 | 11 | 5 | 25 | 19 | 24 | 第8版 | 2:癌取扱い規約 | - | - | - | - | - | - | - |
肝癌 | 1:UICC TNM分類 | 0 | 5 | 2 | 4 | 4 | 28 | 第8版 | 2:癌取扱い規約 | 1 | 8 | 3 | 2 | 1 | 28 | 第6版 |
当院では、胃癌は消化器内科と食道胃外科、大腸癌は消化器内科と大腸肛門外科、肺癌は呼吸器内科と呼吸器外科、肝癌は肝臓内科と肝胆膵外科、乳癌は乳腺外科でそれぞれ診療しています。
胃癌、大腸癌では、消化器内科において、NBIや拡大内視鏡、X線検査より精度の高い範囲診断や深達度診断を行っており、早期発見例には積極的に内視鏡治療を行っています。手術適応症例には、食道胃外科、大腸肛門外科により、腹腔鏡手術を中心とした外科治療を行っています。また、大腸癌の肝転移、肺転移に対しては、肝胆膵外科、呼吸器外科において積極的に外科的切除を行っています。
乳癌は、3Dマンモグラフィーや最新の超音波機器、3TMRIにより精度の高い診断を行っており、手術症例はstageⅠ、Ⅱの症例が多く、術前後に薬物治療を組み合わせ、最適な治療を行っています。
肺癌は、呼吸器内科、呼吸器外科で密に連携し、ガイドラインに則った薬物治療、手術治療を行っており、手術治療については積極的に胸腔鏡手術を行っています。
肝癌は、肝臓内科と肝胆膵外科で協力し、腫瘍条件、肝機能条件をふまえた上で、ガイドラインに沿って治療方針を決定しており、手術、経皮的治療、血管塞栓術、薬物治療などから最適と思われる治療を選択しています。肝切除においては安全確実を常に心がけており、安全が担保される症例においては積極的に腹腔鏡手術を適応しています。
再発例に対してはそれぞれの診療科において、各ガイドラインに沿い、薬物治療を主とした治療を行っており、また各症例に応じたオーダーメイドな治療を心がけています。また緩和ケアチームが積極的に介入し、症状緩和に努めています。
成人市中肺炎の重症度別患者数等
患者数 | 平均 在院日数 | 平均年齢 | |
---|---|---|---|
軽症 | 23 | 9.043 | 45.043 |
中等症 | 95 | 13.737 | 78.484 |
重症 | 8 | 23.875 | 82.250 |
超重症 | 8 | 23.875 | 82.250 |
不明 | 0 | 0.000 | 0.000 |
市中肺炎のため入院を要する患者さんでは、中等症の患者さんが最も多くなっています。平均年齢は軽症では45歳と他より低いですが、中等症、重症、および超重症の患者さんの平均年齢は78歳、83歳、82歳とかなり高齢となっています。全体として入院を要する患者は高齢者に多くなっています。成人肺炎診療ガイドラインでは、軽症の患者さんは、外来治療も可能ですが、症状、一人暮らしなどの社会状況により、医師の判断で入院治療を行っています。
脳梗塞の患者数等
ICD10 | 傷病名 | 発症日から | 患者数 | 平均在院日数 | 転院率 | 平均年齢 |
---|---|---|---|---|---|---|
I63$ | 脳梗塞 | 3日以内 | 35 | 23.857 | 40% | 77.457 |
その他 | 7 | 22.714 | 14.286% | 82.714 |
対象疾患:〈脳疾患〉 脳血管障害(くも膜下出血、脳出血、脳梗塞)、脳腫瘍、頭部外傷(脳挫傷、頭蓋内出血)、慢性硬膜下血腫、正常圧水頭症など脳器質的疾患、てんかんや痙攣発作など
脳神経外科では、地元救急隊や診療所等と密接に連絡を取り、他科の協力を得ながら救急医療に鋭意取り組んでおります。症例としては、脳梗塞の患者さんが最も多いものの、幅広い疾患に対応しており、発症直後の救急隊からの速やかな受け入れと院内のスムーズな連携で早期に治療を開始しています。
急性期の脳神経リハビリテーションに対応したスタッフを備えており、理学療法、作業療法、言語療養を行い、継続的にリハビリが必要な患者さんについてはリハビリテーション専門病院へ紹介するなど他院との連携も行っています。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
肛門科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 | 平均 術後日数 | 転院率 | 平均年齢 |
---|---|---|---|---|---|---|
K7434 | 痔核手術(脱肛を含む。)(根治手術) | 555 | 1.013 | 5.357 | 0% | 54.613 |
K7462 | 痔瘻根治手術(複雑なもの) | 549 | 1.036 | 4.290 | 0% | 43.066 |
K7461 | 痔瘻根治手術(単純なもの) | 286 | 1.007 | 3.724 | 0% | 40.325 |
K7435 | 痔核手術(脱肛を含む。)(根治手術(硬化療法(四段階注射法によるもの)を伴うもの)) | 106 | 1.000 | 5.208 | 0% | 60.019 |
K742-2 | 腹腔鏡下直腸脱手術 | 55 | 2.418 | 7.473 | 0 | 77.000 |
当科では直腸肛門疾患や大腸癌や炎症性腸疾患などすべての大腸肛門病を対象とした手術を行っております。なかでも痔核・痔瘻・裂肛・直腸脱の手術件数は総合病院としては全国一の症例数を維持しており、手術に際しては根治性のみならず術後の排便機能にも配慮した手術を行うように努めています。直腸脱の手術は全国に先駆けて2012年に腹腔鏡下手術を導入して以来12年が経過し、現在でも全国一の手術件数を維持しています。また診療ガイドラインに準じてデロルメ手術やティールシュ手術などの直腸脱の経肛門手術も適応となる症例に対して行っており,患者毎に適切な治療が行うことを目指しています。
内科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 | 平均 術後日数 | 転院率 | 平均年齢 |
---|---|---|---|---|---|---|
K5951 | 経皮的カテーテル心筋焼灼術(心房中隔穿刺又は心外膜アプローチを伴うもの) | 167 | 1.749 | 4.317 | 0% | 69.587 |
K7211 | 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2センチメートル未満) | 97 | 2.268 | 2.588 | 0% | 68.505 |
K5493 | 経皮的冠動脈ステント留置術(その他のもの) | 46 | 2.370 | 2.543 | 0% | 72.957 |
K6182 | 中心静脈注射用植込型カテーテル設置(頭頸部その他に設置した場合) | 30 | 16.633 | 14.167 | 6.667% | 64.667 |
K688 | 内視鏡的胆道ステント留置術 | 30 | 3.967 | 15.233 | 3.333% | 77.967 |
循環器内科では冠動脈(心臓の動脈)カテーテル治療、不整脈カテーテル治療、ペースメーカ植え込み術、末梢血管カテーテル治療などの手術治療を行っています。
不整脈カテーテル治療の中には上室性頻拍、心室性頻拍、心房細動、心房粗動などに対するものがありますが、当院では特に心房細動に対するカテーテル治療が多く1位となっています。
冠動脈カテーテル治療は心筋梗塞、狭心症などに対して行われます。表では急性心筋梗塞と不安定狭心症が分割されるため上位に入っていませんが、当院は急性心筋梗塞、不安定狭心症などに対する緊急治療が多く冠動脈カテーテル治療の約半分を占めています。
消化器内科(消化管・胆膵)では内視鏡治療を中心に診療を行っています。食道、胃、大腸の早期癌に対しては内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)を中心に治療を行っています。小さな大腸ポリープに対しては外来でのポリペクトミー、内視鏡的粘膜切除術(EMR)を行っています。
胆膵疾患に対しては内視鏡的逆行性胆管膵管造影(ERCP)を行っています。膵癌や胆管癌による閉塞性黄疸に対しては胆管ステント留置等のドレナージを行っています。また総胆管結石の内視鏡的採石も積極的に行っています。
整形外科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 | 平均 術後日数 | 転院率 | 平均年齢 |
---|---|---|---|---|---|---|
K0821 | 人工関節置換術(膝) 等 | 77 | 2.948 | 36.169 | 2.597% | 76.182 |
K0811 | 骨折観血的手術(大腿) | 68 | 3.500 | 22.147 | 27.941% | 69.271 |
K0462 | 骨折観血的手術(前腕) | 63 | 2.476 | 7.365 | 4.762% | 57.032 |
K0483 | 骨内異物(挿入物を含む。)除去術(下腿) | 58 | 1.190 | 3.534 | 0% | 56.638 |
K0811 | 人工骨頭挿入術(股) | 52 | 4.385 | 30.808 | 65.385% | 84.231 |
主要手術別患者数
整形外科では膝・スポーツ、脊椎、手の外科、骨軟部腫瘍の専門外来があり、多くの患者さんをご紹介頂いております。手術としては高齢者の変形性膝関節症にたいし、人工関節置換術、高位脛骨骨切り術を多く行っています。また、若年のスポーツ選手にたいし、半月損傷や靱帯損傷にたいする手術も増えています。
脊椎分野では内視鏡を用いた小侵襲手術からナビゲーションを用いた固定術まで幅広く対応しています。高齢者の圧迫骨折に対する手術も行っています。
また高齢者の大腿骨近位部骨折など、外傷手術も増えています。特に合併症のある患者さんの紹介にも積極的に対応しています。
外科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 | 平均 術後日数 | 転院率 | 平均年齢 |
---|---|---|---|---|---|---|
K634 | 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) | 60 | 1.033 | 4.050 | 0% | 67.367 |
K672-2 | 腹腔鏡下胆嚢摘出術 | 57 | 1.404 | 7.228 | 0% | 60.965 |
K718-21 | 腹腔鏡下虫垂切除術(虫垂周囲膿瘍を伴わないもの) | 45 | 0.267 | 4.533 | 0% | 42.022 |
K6113 | 抗悪性腫瘍剤静脈内持続注入用植込型カテーテル設置(頭頸部その他) | 24 | 2.708 | 7.750 | 8.333% | 65.625 |
K718-22 | 腹腔鏡下虫垂切除術(虫垂周囲膿瘍を伴うもの) | 19 | 0.579 | 8.684 | 0% | 51.526 |
一般外科では鼠径ヘルニア、虫垂炎、胆嚢炎の手術治療を主に行っています。呼吸器外科では自然気胸の手術治療に加え肺癌の手術が増えてきました。乳がんは吸引式針生検等により診断を確定し、センチネルリンパ節生検を併用した最適な手術を行い、また同時再建や二次再建にも対応可能です。食道胃外科・肝胆膵外科ではがんを中心に手術を行います。心臓血管外科では心房細動に対して胸腔鏡下左心耳閉鎖術を始めました。形成外科では眼瞼下垂など眼周りの手術が得意です。
眼科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 | 平均 術後日数 | 転院率 | 平均年齢 |
---|---|---|---|---|---|---|
K2821ロ | 水晶体再建術(眼内レンズを挿入する場合)(その他のもの) | 241 | 0.062 | 0.477 | 0% | 76.257 |
K2682ロ | 緑内障手術(流出路再建術)(その他のもの) | 6 | 0.000 | 0.667 | 0% | 75.167 |
K2683 | 緑内障手術(濾過手術) | 1 | 0.000 | 6.000 | 0% | 57.000 |
対象疾患:白内障、緑内障、糖尿病性網膜症、網膜静脈閉塞症、加齢黄斑変性、ぶどう膜炎、眼科一般
白内障手術は、日帰り手術や入院手術で対応しており、緑内障手術も日帰り手術から短期入院手術で行っています。
産婦人科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 | 平均 術後日数 | 転院率 | 平均年齢 |
---|---|---|---|---|---|---|
K856-4 | 腟壁尖圭コンジローム切除術 | 69 | 1.000 | 1.000 | 0% | 23.217 |
K8981 | 帝王切開術(緊急帝王切開) | 42 | 1.286 | 8.262 | 0% | 31.643 |
K8882 | 子宮附属器腫瘍摘出術(両側)(腹腔鏡によるもの) | 41 | 0.951 | 7.244 | 0% | 36.634 |
K867 | 子宮頸部(腟部)切除術 | 36 | 1.000 | 1.000 | 0% | 39.861 |
K8982 | 帝王切開術(選択帝王切開) | 27 | 1.037 | 7.963 | 0% | 34.296 |
・尖圭コンジローマはヒトパピローマウイルスが原因の良性腫瘍です。病変が会陰のみで軽度であれば外来で切除しますが、それ以外では入院、手術術が必要です。
・卵巣や卵管の良性の病変に対し、腹腔鏡下手術(お腹を切らない)を行なっています。悪性が疑われる場合は開腹手術となります。
・当院では前回帝王切開での分娩、骨盤位や子宮筋腫核出の既往がある方などに予定帝王切開を行なっています。
・子宮頸部高度異形成や上皮内癌(表面のがん)に対し入院で子宮頸部円錐切除を行なっています。術前の診断通りであれば、追加の治療は必要ありません。
入院期間は3日になります。
・分娩が進ま無かったり、胎児の状態が悪くすぐに分娩させなければならない、母体の感染があるなどの状態であれば緊急で帝王切開を行ないます。
泌尿器科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 | 平均 術後日数 | 転院率 | 平均年齢 |
---|---|---|---|---|---|---|
K7811 | 経尿道的尿路結石除去術(レーザーによるもの) | 54 | 1.389 | 2.796 | 0% | 56.296 |
K8036イ | 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(電解質溶液利用のもの) | 42 | 1.571 | 7.452 | 0% | 76.238 |
K783-2 | 経尿道的尿管ステント留置術 | 15 | 2.000 | 5.067 | 0% | 58.533 |
K768 | 体外衝撃波腎・尿管結石破砕術(一連につき) | 13 | 0.000 | 1.000 | 0% | 50.000 |
K8411 | 経尿道的前立腺手術(電解質溶液利用のもの) | 6 | 1.000 | 6.000 | 0% | 74.667 |
前立腺癌の確定診断のために行う前立腺針生検は、2泊3日の入院で全身麻酔下で精度の高いMRI融合標的前立腺生検を行っています。
経尿道的尿路結石除去術は、腎結石や尿管結石を経尿道的にレーザーを用いて破砕する手術で、術後経過が良好であれば、最短で3泊4日の入院です。体外衝撃波腎・尿管結石破砕術は、通常は1泊2日の入院を要しますが、病状によっては日帰りで行うことも可能です。経尿道的尿路結石除去術で残った結石に対して体外衝撃波腎・尿管結石破砕術を行うことも可能で、これらを組み合わせることにより、膀胱結石を含めほぼすべての尿路結石への対応が可能です。
すべての泌尿器疾患について、標準治療に基づく診療を行っております。
耳鼻咽喉科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 | 平均 術後日数 | 転院率 | 平均年齢 |
---|---|---|---|---|---|---|
K340-6 | 内視鏡下鼻・副鼻腔手術4型(汎副鼻腔手術) | 24 | 1.000 | 3.833 | 0% | 46.333 |
K368 | 扁桃周囲膿瘍切開術 | 10 | 0.000 | 5.200 | 0% | 29.900 |
K3772 | 口蓋扁桃手術(摘出) | 9 | 1.000 | 7.111 | 0% | 33.667 |
K340-5 | 内視鏡下鼻・副鼻腔手術3型(選択的(複数洞)副鼻腔手術) | 8 | 1.000 | 3.500 | 0% | 61.125 |
K347-5 | 内視鏡下鼻腔手術1型(下鼻甲介手術) | 7 | 1.000 | 3.000 | 0% | 41.000 |
対象疾患:慢性扁桃炎、慢性副鼻腔炎
近年難治性の好酸球性副鼻腔炎の割合が増加しており、手術加療を要する症例が増えています。
副鼻腔疾患に対しては症例に応じて適宜ナビゲーションシステムを併用し内視鏡下に安全な手術を行うよう努めています。好酸球性副鼻腔炎の術後再発症例に対しては抗体製剤の使用により治療効果を認めています。
脳神経外科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 | 平均 術後日数 | 転院率 | 平均年齢 |
---|---|---|---|---|---|---|
K164-2 | 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 | 11 | 0.182 | 22.000 | 18.182% | 77.545 |
K1692 | 頭蓋内腫瘍摘出術(その他のもの) | 4 | 3.000 | 18.750 | 0% | 63.500 |
K664 | 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む。) | 2 | 27.000 | 53.500 | 100% | 71.500 |
脳血管病変から脳腫瘍まで幅広い疾患に対応しています。機能的手術等も実績があります。本来脊椎の手術も可能ですが、当院では整形外科が積極的に治療していることもあり、現在は脳外科では実施実績はありません。定期手術より緊急手術の割合が多いため、各年により手術件数は変動します。昨年は脳出血の手術がありませんでしたが、周囲に救急手術に対応した大病院が多いことが影響していると思われます。年度別の実績は少ないものの、手術を担当する医師自身の過去の実績は多く、手術は短時間で技術レベルも高いことが当院のメリットです。大病院と比較すると経験の浅い医師による手術の可能性はありませんので、安心して手術が受けられる環境を提供出来ます。
皮膚科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 | 平均 術後日数 | 転院率 | 平均年齢 |
---|---|---|---|---|---|---|
K0051 | 皮膚,皮下腫瘍摘出術(露出部)(長径2㎝未満) | 1 | 0.000 | 1.000 | 0% | 73.000 |
K474-31 | 乳腺腫瘍画像ガイド下吸引術(一連につき)(マンモグラフィー又は超音波装置によるもの) | 1 | 2.000 | 9.000 | 0% | 85.000 |
K4764 | 乳腺悪性腫瘍手術(乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴うもの(内視鏡下によるものを含む。))) | 1 | 70.000 | 16.000 | 100% | 66.000 |
粉瘤や脂肪腫等の皮膚良性腫瘍でも大きい場合や、基底細胞癌やボーエン病等の悪性腫瘍に対し、短期入院にて局所麻酔下での手術を行っています。顔面など整容面で特に配慮が必要な場合は、形成外科との相談により対応を決めています。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
DPC | 傷病名 | 入院契機 | 症例数 | 発生率 |
---|---|---|---|---|
130100 | 播種性血管内凝固症候群 | 同一 | 4 | 0.045% |
異なる | 8 | 0.09% | ||
180010 | 敗血症 | 同一 | 24 | 0.271% |
異なる | 15 | 0.17% | ||
180035 | その他の真菌感染症 | 同一 | 3 | 0.034% |
異なる | 8 | 0.09% | ||
180040 | 手術・処置等の合併症 | 同一 | 55 | 0.622% |
異なる | 3 | 0.034% |
播種性血管内凝固症候群(DIC)、敗血症、真菌感染症および手術・処置等の合併症の症例数と発生率を集計しました。DICは入院契機となった症例数は4例でしたが、入院後に生じた併存症により発生が8例とより多くみられました。敗血症では、入院時から敗血症がみられたもの24例だけではなく、抗悪性腫瘍化学療法などに併発する易感染状態などから入院後に敗血症を起こした患者さんが15例みられています。手術・処置等の合併症は入院契機と同一が多くを占めています。
リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率
肺血栓塞栓症発症のリスクレベルが 「中」以上の手術を施行した 退院患者数(分母) | 分母のうち、肺血栓塞栓症の 予防対策が実施された患者数(分子) | リスクレベルが「中」以上の手術を 施行した患者の肺血栓塞栓症の 予防対策の実施率 |
---|---|---|
1112 | 1034 | 92.986% |
リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率を集計しました。
当院では、「肺血栓塞栓症及び深部静脈血栓症の予防に関するガイドライン」に準拠し、全入院患者にスクリーニングを実施することで、肺血栓塞栓症及び深部静脈血栓症の予防に努めています。
令和6年度では、リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者数1112人のうち、1034人に対し予防対策が実施され、92.986%の実施率となりました。数値が高いことが望ましく、当院では例年90%以上の肺血栓塞栓症及び深部静脈血栓症の予防に努めています。
血液培養2セット実施率
血液培養オーダー日数(分母) | 血液培養オーダーが1日に 2件以上ある日数(分子) | 血液培養2セット実施率 |
---|---|---|
1732 | 1305 | 75.346% |
血液培養2セット率を算出しました。令和6年度に血液培養ボトルの供給が不足し、血液培養の実施に制限を行った影響で2セット実施率が低下しています。現在では血液培養ボトルの供給は回復し、2セット率は90%台後半に回復しています。
広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率
広域スペクトルの抗菌薬が 処方された退院患者数(分母) | 分母のうち、入院日以降抗菌薬処方日 までの間に細菌培養同定検査が 実施された患者数(分子) | 広域スペクトル抗菌薬使用時の 細菌培養実施率 |
---|---|---|
798 | 606 | 75.94% |
広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率を集計しました。抗菌薬を使用する前に感染部位からの培養や血液培養を採取し、感染症の原因菌が判明した場合、その原因菌に有効なより狭域な抗菌薬に変更します。広域抗菌薬から狭域の抗菌薬に変更することをデ・エスカレーション(de-escalation)といいます。デ・エスカレーションにより、薬剤耐性菌の選択・誘導の予防が期待されます。
転倒・転落発生率
入院患者延数 | 転倒・転落の発生件数 | 転倒・転落発生率(%) |
---|---|---|
92,627 | 248 | 2.68 |
当院は急性期病院として、すべての入院患者さんに対して転倒・転落のリスク評価を行い、その結果に応じた個別の予防策を講じています。具体的には、滑りにくい履物の使用、ナースコールの手元設置、ベッド周囲の環境整備などを徹底しています。また医師・看護師・リハビリスタッフ・薬剤師が連携し職員間で情報を共有します。万一転倒が発生した場合は速やかに原因を分析し、職員間で共有することで再発防止に活かしています。こうした取り組みにより、患者さんが安心して療養生活を送れる環境づくりを進めています。
転倒転落によるインシデント影響度分類レベル3b以上の発生率
入院患者延数 | インシデント影響度分類レベル3b以上の転倒・転落の発生率 | 転倒・転落発生率(%) |
---|---|---|
92,627 | 11 | 0.12 |
転倒・転落は骨折や脳出血といった重大な事故につながることがあります。当院ではこのような重篤事例を防止するため、骨粗鬆症や抗凝固療法中などより高いリスクを有する患者さんに対して、転倒防止用センサーの設置など重点的な安全管理を行っています。また転倒した場合には速やかにCT検査などを行い、骨折や脳出血の有無を確認します。重大事故発生時には多職種カンファレンスや医療安全委員会で検証して院内で共有し、再発防止策を検討します。これらの対策を通じて安心して治療を受けられる病院づくりを目指しています。
手術開始前1時間以内の予防的抗菌薬投与率
全身麻酔手術で、予防的抗菌薬投与が実施された手術件数(分母) | 分母のうち、手術開始前1時間以内に予防的抗菌薬が投与開始された手術件数(分子) | 手術開始前1時間以内の予防的抗菌薬投与率 |
---|---|---|
1557 | 1494 | 95.954% |
手術開始1時間以内に投与された予防的抗菌薬の投与率です。ほとんどの症例で1時間以内に投与が実施されています。
d2(真皮までの損傷)以上の褥瘡発生率
除外条件に該当する患者を除いた入院患者延べ数 | 褥瘡(d2(真皮までの損傷)以上の褥瘡)の発生患者数(分子) | d2(真皮までの損傷)以上の褥瘡発生率(%) |
---|---|---|
82,788 | 38 | 0.046 |
入院時全患者に褥瘡リスク評価が行われ褥瘡管理手順に沿って必要な計画策定と実施、定期的な評価と修正が行われています。褥瘡発生時には毎週多職種からなる褥瘡対策チームが褥瘡回診とカンファランスを実施し、必要に応じて介入しています。
65歳以上の患者の入院早期の栄養アセスメント実施割合
65歳以上の退院患者数(分母) | 分母のうち、入院後48時間以内に栄養アセスメントが実施された患者数(分子) | 65歳以上の患者の入院早期の栄養アセスメント実施割合 |
---|---|---|
4011 | 3355 | 83.645% |
当院では65歳以上の入院患者に対して栄養アセスメントを実施しています。従来はMNA-SFを活用してきましたが、今後は国際標準に沿ったGLIM基準へ移行していきます。医師・看護師・栄養士・薬剤師など多職種で、入院診療計画書やテンプレートを用いてアセスメントを行います。必要に応じて栄養サポートチームによる介入につなげています。こうした取り組みにより入院早期から適切な栄養管理を行いよりよい治療を目指しています。
身体的拘束の実施率
退院患者の在院日数の総和(分母) | 分母のうち、身体的拘束日数の総和(分子) | 身体的拘束の実施率 |
---|---|---|
93,680 | 2007 | 2.142% |
治療上必要なチューブ、ドレーン類の自己抜管及び自己抜去の危険性がある場合や意識障害、せん妄、認知症に伴う一時的混乱状態などにより必要な治療・検査が行えない場合等で身体拘束を実施しています。
令和7年4月から身体拘束最小化チームを設置。チームラウンドを実施し適性について協議しながら身体拘束の最小化に努めています。
更新履歴 2025/09/24