【研修期間】 必修:1年目4週間、2年目2週間。その他、選択期間でのローテ可(2週間~)
【研修場所】 救急外来
【研修目標】 下記の経験すべき症候、疾病・病態のうち、外傷・産婦人科・小児科領域以外を経験し、臨床推論、適切な初期対応が出来る。
- 1年目: 採血、血液ガス採取、ルート確保などの基本的手技を習得、診療に関わる多職種とのチーム医療が実践できる。
- 2年目: 上記目標に加え、救急受け入れの判断、病診連携での受け入れ判断などが出来る。
【研修内容】 救急外来にて、2次救急診療、救急科紹介患者診療、発熱外来などを行うことで、以下に記載する症候、疾病・病態を経験する。
【経験すべき症候-29症候-】
下記の症候を呈する患者について、病歴、身体所見、簡単な検査所見に基づく臨床推論と、病態を考慮した初期対応を行う。 ショック、体重減少・るい痩、発疹、黄疸、発熱、もの忘れ、頭痛、めまい、意識障害・失神、けいれん発作、視力障害、胸痛、心停止、呼吸困難、吐血・喀血、下血・血便、嘔気・嘔吐、腹痛、便通異常(下痢・便秘)、熱傷・外傷、腰・背部痛、関節痛、運動麻痺・筋力低下、排尿障害(尿失禁・排尿困難)、興奮・せん妄、抑うつ、成長・発達の障害、妊娠・出産、終末期の症候
【経験すべき疾病・病態-26疾病・病態-】
下記の疾病・病態を有する患者の診療にあたる。 脳血管障害、認知症、急性冠症候群、心不全、大動脈瘤、高血圧、肺癌、肺炎、急性上気道炎、気管支喘息、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、急性胃腸炎、胃癌、消化性潰瘍、肝炎・肝硬変、胆石症、大腸癌、腎盂腎炎、尿路結石、腎不全、高エネルギー外傷・骨折、糖尿病、脂質異常症、うつ病、統合失調症、依存症(ニコチン・アルコール・薬物・病的賭博) 経験すべき症候及び経験すべき疾病・病態の研修を行ったことの確認は、日常診療において作成する電子カルテ記載に基づくこととし、病歴、身体所見、検査所見、アセスメント、プラン(診断、治療、教育)、考察等を含むこととする。
【経験すべき必須項目】
毎月開催されるCPC参加は必須とする(自己研鑽)。
【研修の評価】 経験の確認は毎日夕方に行う振り返りで確認する。経験症例はEPOCに登録、診療部長、指導医、看護部、コメディカルによる多職種評価を行う。
【その他】 挿管などの手技は、救急科研修の一部としている4週間の麻酔科研修で経験、外傷・骨折は当院で救急科研修の一部として必修としている整形外科・脳外科外来研修の2週間で経験する。
【週間予定】 8時半〜9時 当直からの引き継ぎ。9時〜17時 救急外来にて診療。17時〜17時15分 振り返り。
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | |
8時半 | 当直医より引き継ぎ | ||||
8時半~13時 | 救急外来 | ||||
13時~17時 | 救急外来 | ||||
17時~17時15分 | 当直医へ引き継ぎ・振り返り | ||||
17時~17時15分 | (CPC) | カンファ |
- 患者の受診状況により交代で昼休憩(45分)
- 毎月末火曜のCPC出席(自己研鑽)。
- 日当直業務に加え、週1回の残り番あり。21時まで内科当直のサポートを行う。
【超過勤務】
救急科の午後の責任医の判断(基本は救急科部長)で、命令業務として行う場合がある。勤務終了後速やかに勤務簿に記載、翌日までには診療部長が確認捺印する。
【有給休暇】
4週間研修をする1年目に関しては、少なくとも1日の有給休暇取得を計画する。
2年目は必修2週間のため、希望時に検討することとする。
【当院以外での救急科研修】★コロナ禍で2020年度より休止、2025年度より再開
選択期間で曳舟病院での研修が可能である。期間は2週間(〜4週間)とする。