研修内容(血液内科)

更新日:2025/06/19

【研修期間】 12週間(選択期間での研修も可)

【研修場所】 病棟(主に6東、6西)、外来など

【研修目標】

  • 白血球減少、貧血、血小板減少など血算異常、DICなどの凝固異常の鑑別診断ができる。
  • 造血器腫瘍の診断、化学療法の流れ、合併症などについて理解する。
  • 骨髄検査、髄液検査、中心静脈カテーテル挿入など侵襲が大きい検査・手技を安全に行うことができる。
  • 患者さんとの良好な関係を築くことができる。検査データの意味や病状・病態について、患者さんにわかりやすく説明できる。

【研修内容】

指導医のもと、以下の項目について理解し経験する。

  • データを丁寧に考察し、検査・治療計画を立てる。
  • 回診では自ら診察して患者の変化を観察し、カルテに記載する。
  • 採血データの見方や画像の読影を習得する。
  • 骨髄検査、髄液検査、中心静脈カテーテル挿入などは、上級医の手技を3回程度見学し、上級医の指導下で習得を目指す。中心静脈カテーテルについてはハンズオン講習会の受講と筆記試験合格が条件。
  • 血液疾患の経験:貧血、薬剤性好中球減少症、血球貪食症候群、免疫性血小板減少性紫斑病などの良性疾患、急性骨髄性白血病、骨髄異形成症候群、リンパ腫などの悪性疾患、発熱性好中球減少症、細菌性・真菌性肺炎、敗血症(敗血症性ショックを含む)、薬疹などの合併症について、実際に患者を受け持ち、サマリーを作成することで理解を深める。
  • 血液内科に入院している患者は、受け持ち患者以外においても病態を把握し、回診などの際に病状の変化を学ぶ。
  • 受け持ち患者や勉強になる症例の骨髄塗抹標本、病理標本をカンファランスなどで実際に鏡検して診断過程を理解する。
  • 抗菌薬、輸血療法、輸液管理、緩和医療についても理解する。
  • 多職種カンファにて受け持ち患者のプレゼンテーションを行う。あらかじめカルテにカンファ用の情報を記載しておく。

【経験すべき項目】

・病理カンファ:不定期(木曜15:30-)

・社会復帰支援:退院支援カンファランスに参加 (症例があれば適宜)

・CPCでの発表、CPCへの参加

【研修の評価】

経験の確認は毎朝のカンファランスと木曜午後の多職種カンファランスで確認する。経験症例はEPOC2に登録し、診療部長、指導医、看護部、コメディカルによる多職種評価を行う。

【その他】

適切な症例を受け持った場合は、内科地方会、血液学会などで筆頭演者として発表を行う。発表する疾患や病態について詳しく調べて考察し、自らスライドを作成し、指導医のもとでプレゼンテーションの実際を学ぶ。

【週間予定】

 
8時半~9時     
9時~13時病棟(チャートラウンド、受持ち患者診察)病棟(チャートラウンド、受持ち患者診察)病棟(チャートラウンド、受持ち患者診察)病棟(チャートラウンド、受持ち患者診察)病棟(チャートラウンド、受持ち患者診察)
13時~17時   12:00-薬剤説明会(不定期) 13:30-多職種ミーティング(5西面談室) 15:30-病理カンファ(不定期) 
17時~17時15分 

【超過勤務】

指導医の指示がある業務についてのみ、勤務終了後速やかに勤務時間管理簿に記載する。

指導医の指示がない業務については超過勤務と認めない。

【有給休暇】

研修期間に1日以上の有給取得を計画する。

研修期間の第1週と最終週の有休取得は避ける(2学年の最終週は除く)。1学年と2学年の有休が重ならないようにすること。