栄養管理室の紹介

栄養管理室 (炎症性腸疾患内科診療部 栄養管理室)

 安全で美味しい食事を提供するため衛生管理を遵守し、調理師(調理員)が丁寧に心を込めて調理をしております。治療目的だけでなく食べることを楽しんでいただけるよう管理栄養士と調理師が連携し、日々工夫を凝らしています。 食事提供の他、栄養指導・栄養管理においてもきめ細かく患者さんへ対応して おり、2020年12月に受審した日本病院機能評価機構の審査において高い評価をいただきました。

【スタッフ】 2025年4月3日現在

 部長(医師・胃食道外科部長) 久保田 啓介
 室長(管理栄養士)      遠藤 さゆり
 他、管理栄養士8名 栄養士1名
 調理師・調理員等 19名  下膳・食器洗浄(業務委託)21名

【給食運営形態】 直営(下膳・食器洗浄のみ委託)

【食数】   1食約250食(1日約750食)

【管理栄養士が取得している専門資格】
 日本栄養治療学会認定 NST専門療法士 3名
 日本栄養士会認定 TNT-D(静脈経腸栄養)専門管理栄養士 3名
 日本糖尿病療養指導士認定機構 日本糖尿病療養指導士(CDEJ) 5名
 日本病態栄養学会認定 病態栄養専門管理栄養士 3名

給食管理

 大量調理施設衛生管理マニュアルに基づいた衛生管理を行っています。

【食物アレルギーについて】
 入退院支援室にて、入院前の面談で食物アレルギーの内容を確認し、カルテへ登録します。
食物アレルギーのある場合は、お忘れのないよう申告をお願いします。
万が一忘れてしまった場合は、食事提供前に速やかに病棟スタッフへお伝えください。

”医療安全”の観点から、栄養管理室と各職種が連携し、積極的に取り組んでいます。
↓以下は、これまで行ってきた主な取り組みです。

●2020年12月 全職員を対象とした研修会(e-ラーニング)を実施しました。
 テーマ「食物アレルギー」
●“医療安全相互ラウンド” コロナ禍のためWEB開催
連携病院と食物アレルギー対策の情報交換を行い、誤配膳防止のため、配膳前のチェック体制を見直しました。
●2022年12月 異物混入防止策として、“帯電帽(たいでんぼう)”を導入。
電気の力で帽子に髪の毛を付着させ落下を防ぐようにしました。
●2023年5月 全職員を対象とした研修会(e-ラーニング)を実施しました。
 テーマ「誤嚥・窒息を防ぐために」
●2024年11・12月 連携2病院を訪問し、食物アレルギー対策の情報交換と配膳見学を行い、当院のアレルギー対策を改めて見直しました。
●2025年3月 食物アレルギー専用トレー導入。夜間緊急入院患者のアレルギー情報収集強化(院内アナウンス/食事開始時にお知らせ用紙を載せる)
●2025年6月予定 全職員を対象とした研修会(e-ラーニング)
 テーマ「食物アレルギーへの新たな取り組み(仮)」

【選択食】

週2回の夕食、常食と産婦食の方を対象に選択食を実施しております。
食べる楽しさがまた1つ増えますよ。

栄養指導

 当院はクローン病や潰瘍性大腸炎(炎症性腸疾患:IBD)の患者さんが全国から通院されており、糖尿病、腎疾患などその他疾患においても専門医と連携し、療養生活の中で実践可能な食事療法の提案を行っています。
事前予約制となっておりますが、当日の栄養指導も可能な場合があります。
ご希望の場合は医師へご相談ください。
入院中の場合は、病棟担当栄養士が患者さんの体調や治療に合わせて栄養指導を行います。

栄養管理

 管理栄養士は病棟担当制で患者への栄養介入を行い、患者さんの栄養状態の維持・改善に努めております。
より高度な栄養管理を必要とする場合は、“栄養サポートチーム(NST)”と連携して栄養介入を行います。
嚥下機能低下が見られる患者さんにおいては摂食嚥下支援チームが介入し、適切な食形態の提案をしています。
また、当院は一般社団法人日本栄養治療学会(JSPEN)のNST認定教育施設となっており、医師以外の職種を対象として、毎年臨床実地修練(40時間研修)を行い、「教育」・「人材育成」にも力を入れています。
その他専門的な栄養介入についてご紹介します。
一般社団法人日本栄養治療学会(JSPEN)のNST認定教育施設となっており、
毎年臨床実地修練(40時間研修)を行い、「教育」にも力を入れています。
その他専門的な栄養介入についてご紹介します。

ICU(集中治療室)での栄養介入
入室48時間以内の栄養補給を目指し、疾患の早期回復を図ることができるようICUスタッフと連携し、専任管理栄養士が栄養管理を行います。

がん治療中の方への栄養介入
管理栄養士が、化学療法中に起こる味覚変化や口内炎などの副作用に対して個々の患者さんの状態に合った栄養管理を行います。また病状により、ゼリー1つなど少量の食事希望があった場合でも、できる限り患者さんの希望に沿うような食事をご用意いたします。
希望により、化学療法実施中に栄養指導を行う場合もあります。

炎症性腸疾患(IBD)の方への栄養介入
生物学的製剤を使用の際、栄養状態の低下により効果が期待できない場合がありますので、専門的な知識を持った管理栄養士の介入が必須です。
食物繊維や乳酸菌を付加し下痢の改善に向けた食事調整、成分栄養剤(エレンタール®)の使い方など様々なテーマについて医師と話し合いを重ね、治療の効果を高められるよう栄養介入や栄養指導につなげていきます。

最終更新日 2025/04/03