栄養管理室の紹介

栄養管理室 (炎症性腸疾患内科診療部 栄養管理室)

 安全で美味しい食事を提供するため衛生管理を遵守し、調理師(調理員)が丁寧に心を込めて調理をしております。治療目的だけでなく食べることを楽しんでいただけるよう管理栄養士と調理師が連携し、日々工夫を凝らしています。
食事提供の他、栄養指導・栄養管理においてもきめ細かく患者さんへ対応しており、2020年12月に受審した日本病院機能評価機構の審査において高い評価をいただきました。

【スタッフ】 2021年8月05日現在

 部長(医師・炎症性腸疾患内科部長) 深田 雅之
 室長(管理栄養士)         遠藤 さゆり
 副室長1名、主任管理栄養士1名、栄養士2名、調理師・調理員等14名(常勤)

【給食運営形態】 直営(下膳・食器洗浄のみ委託)

【食数】   1食約250食(1日約750食)

【管理栄養士が取得している専門資格】
 日本臨床栄養代謝学会認定 NST専門療法士2名
 日本栄養士会認定 TNT-D(静脈経腸栄養)専門管理栄養士 3名
 日本糖尿病療養指導士認定機構 日本糖尿病療養指導士(CDEJ)5名
 日本病態栄養学会認定 病態栄養専門管理栄養士 2名

給食管理

 2020年6月14日「東京都食品衛生自主管理認証制度」を更新しました。
 2021年6月よりHACCP(ハサップ:食品製造における安全性確保の管理手法)が義務化となり、認証制度は最終更新となりましたが、HACCP実施施設として、厚生労働省「大量調理施設衛生管理マニュアル」とともに衛生管理マニュアルを随時更新し、衛生管理を徹底しています。

【食物アレルギーについて】
 入退院支援センターにて、入院前の面談で食物アレルギーの内容を確認し、カルテへ登録します。
食物アレルギーのある場合は、お忘れのないよう申告を
お願いします。万が一忘れてしまった場合は、食事提供前に速やかに病棟スタッフへお伝えください。

”医療安全”の観点から院内各部署と連携し取り組んでいます。
2020年12月 ●2020年12月 全職員を対象とした研修会(e-ラーニング)を実施しました。
2021年11月 ●“医療安全相互ラウンド”はコロナ禍のためWEB参加。
連携病院と食物アレルギー対策の情報交換を行い、誤配膳防止のため配膳前のチェック体制を見直しました。
●2022年12月 異物混入防止策として、“帯電帽(たいでんぼう)”を導入。
電気の力で帽子に髪の毛を付着させ落下を防ぐようにしました。

【選択食】

週2回の夕食、常食と産婦食の方を対象に選択食を実施しております。
食べる楽しさがまた1つ増えますよ。

栄養指導

 当院はクローン病や潰瘍性大腸炎(炎症性腸疾患:IBD)の患者さんが全国から通院されており、糖尿病、腎疾患などその他疾患においても専門医と連携し、療養生活の中で実践可能な食事療法の提案を行っています。
事前予約制となっておりますが、当日の栄養指導も可能な場合があります。
ご希望の場合は医師へご相談ください。
入院中の場合は、病棟担当栄養士が患者さんの体調や治療に合わせて栄養指導を行います。

栄養相談室(2F)はパーティションと換気により感染対策を実施しています。

栄養管理

 管理栄養士は病棟担当制で患者の栄養スクリーニング・アセスメント・介入を行い、患者さんの栄養状態の維持・改善に努めております。より高度な栄養管理を必要とする場合“栄養サポートチーム(NST)”と連携して栄養介入を行います。
その他専門的な栄養介入についてご紹介します。

ICU(集中治療室)での栄養介入
入室48時間以内に栄養補給を開始し、疾患の早期回復を図ることができるようICUスタッフと連携し、専任管理栄養士が栄養管理を行います。

がん治療中の方への栄養介入
専任管理栄養士が、化学療法中に起こる味覚変化や口内炎などの副作用に対して個々の患者さんの状態に合った栄養管理を行います。また病状により、ゼリー1つなど少量の食事希望があった場合でも、できる限り患者さんの希望に沿うような食事をご用意いたします。
希望により、化学療法実施中に管理栄養士が栄養指導を行う場合もあります。

炎症性腸疾患(IBD)の方への栄養介入
2021年10月より、”IBD栄養カンファレンス”を開始しました。栄養状態の低下により薬剤が有効に働かない場合がありますので、専門的な知識を持った管理栄養士の介入が必須です。食物繊維や乳酸菌を付加し下痢の改善に向けた食事調整、成分栄養剤(エレンタール®)レシピなど、毎回様々なテーマについて話し合い、治療の効果を高められるような栄養介入や栄養指導につなげていきます。

最終更新日 2022/08/08