オプション検査説明

胃部内視鏡
内視鏡(ファイバースコープ)を食道・胃・十二指腸まで挿入し、がん、潰瘍等の有無を調べる検査です。
数に限りがありますが検査時に鎮静剤を使用することも可能です。
医師の判断により組織採取・病理検査を行う場合があります。その際は保険診療扱いとなり3割負担で
約5,000円~10,000円程度が別途かかります。

ピロリ抗体
胃潰瘍や胃がんの原因となるピロリ菌に対する血液中の抗体を測定し、感染の有無を調べます。

大腸内視鏡
肛門から内視鏡を挿入し、大腸のポリープ、がんなどを調べる検査です。
数に限りがありますが検査時に鎮静剤を使用することも可能です。
医師の判断により組織採取・病理検査を行う場合があります。その際は保険診療扱いとなり3割負担で約5,000円~10,000円程度が別途かかります。
※このオプションは基本コースと別の日に大腸内視鏡検査を行うオプションです。基本コースと同じ日に大腸内視鏡検査をご希望の場合は同日大腸内視鏡コースをお選びください。

MRCP
MRIにより胆管、膵管(膵臓内部の管)を撮影し、がんや結石、胆道がん(胆管がん・胆嚢がん)の原因となる膵胆管合流異常の有無を調べます。腹部超音波検査では膵臓全体を観察できない場合があるため、MRCPを組み合わせることにより詳しく調べる事が可能です。60歳以上の方、糖尿病の方、これまでの喫煙量が多い方、近親者に膵臓がんの既往のある方におすすめです。

DWIBS(ドゥイブス)
MRIにより頸部から足の付け根付近まで、ほぼ全身のがんを調べる検査です。同様の目的の検査にPETがありますが、DWIBSはPETと比べ安価で、放射線被曝がない、食事制限がない、注射を受ける必要がないなどの利点があります。しかし、新しい検査のためエビデンス(臨床データ)の蓄積はこれからです。
がんの確定診断には、CT、MRI等の画像検査、内視鏡検査、組織を採取し顕微鏡で観察する病理検査などが必要となります。

脳MRI・MRA・頸部MRA
MRIにより、脳梗塞、脳出血、脳腫瘍などの脳の疾患の有無を調べます。MRAにより脳動脈、頸動脈の動脈瘤や狭窄等を調べます。

海馬定量
アルツハイマー型認知症の進行とともに萎縮する脳の海馬をMRIにより調べます。50歳以上の方を対象にしており、50歳未満の方は正しく評価できません。50歳以上で物忘れ等のある方にお勧めです。
※海馬定量検査は脳MRI・MRA・頸部MRAに追加できる検査です。

甲状腺超音波・甲状腺ホルモン(採血)
超音波検査により甲状腺の大きさや腫瘍(甲状腺がん等)の有無を調べます。
甲状腺ホルモン検査は採血により甲状腺機能低下症(橋本病等)、機能亢進症(バセドウ病等)の有無を調べます。甲状腺機能異常の原因疾患の診断には別途受診が必要となります。

胸部CT
CTにより肺がんをはじめ、肺結核・肺気腫・気管支拡張症等を調べる検査です。これまでの喫煙量が多い方、近親者に肺がんの既往がある方におすすめです。

心エコー・ABI/PWV・BNP
心エコーは心臓の動き(心機能)、心筋の厚さ、弁膜症の有無を知ることができます。
ABI/PWVは四肢の血圧や血管を伝わる拍動の速さを測定し、四肢の血管の狭窄や動脈硬化が進行しているかを調べます。
BNPは心臓から分泌されるホルモンで、心臓に負担がかかっている状態(心不全)かどうかを調べます。

冠動脈石灰化スコア
CTにより心臓の血管(冠動脈)の石灰化の程度をスコア化し、狭心症や心筋梗塞等の冠動脈疾患の危険度を予測する検査です。

乳腺超音波・マンモグラフィー
超音波とX線を利用したマンモグラフィーで乳がんの早期発見に役立つ検査です。
※豊胸手術を受けている方、ペースメーカーの方はマンモグラフィー検査を受けられません。

尿アルブミン/クレアチニン比
腎臓の働きが悪くなる慢性腎臓病(CKD)は腎臓がさらに悪くなりやすいだけでなく、脳卒中や心筋梗塞等の原因にもなるとされています。わが国で成人の8人に1人がCKDの状態にあると言われていますが、かなり悪化するまで症状がないため検査を受けないと診断できません。
CKDは尿中アルブミン/クレアチニン比と推算糸球体濾過量(eGFR)により判定するのが世界の標準です。
しかし、我が国の健康保険では尿中アルブミン/クレアチニン比が糖尿病患者以外で行えない事などから広く行われていません。本項目と基本コースで行われるeGFRによりCKDの有無、重症度を判定します。

シスタチンC
腎臓が血液中の老廃物を濾過する機能(腎機能)は血清クレアチニン値や血清クレアチニンと年齢、性別により計算される推算糸球体濾過量(eGFR)により評価します。しかし、クレアチニンは軽度の腎機能低下を反映せず、また、体格(筋肉量)の影響を受けます。
シスタチンCは体格の影響を受けにくく、軽度の腎機能低下を鋭敏に反映します(甲状腺疾患などで影響を受ける場合があります)。生活習慣病のある方、親族に腎臓病のある方にお勧めです。

腎動脈MRA/腎臓MRI
MRAにより高血圧の原因にもなりうる狭窄など腎動脈の異常を調べます。また、MRIにより腎癌など腎臓腫瘍のスクリーニング検査を行います。血圧が高めの方、複数の降圧剤を内服しても血圧の高い方にお勧めです。

婦人科超音波
超音波により子宮がんや卵巣がん、子宮筋腫、卵巣のう腫等を調べる検査です。
※基本コースの子宮頸部細胞診検査に追加可能なオプションです。

HPV
子宮頸がんの原因とされるヒトパピローマウイルスの感染を調べる検査です。
※基本コースの子宮頸部細胞診検査に追加可能なオプションです。

インスリン(IRI)
インスリンは膵臓から分泌されブドウ糖を筋肉、肝臓、脂肪細胞等に取り込ませ、血糖値を下げるホルモンです。肥満などによりインスリンの効きが悪くなると(インスリン抵抗性)、インスリン分泌が増し血糖値の上昇を抑えますが、この状態が続くと次第にインスリンの分泌量も減少し、血糖値が上昇し糖尿病に至ると考えられています。この検査ではインスリンの分泌量を測定します。血糖値が高めの方、肥満の方にお勧めです。

空腹の状態で採血し、その後ブドウ糖液を飲んでいただきます。更に1時間後・2時間後にも採血を行います。糖尿病の前段階(耐糖能異常)では、空腹時よりも食後の血糖値が上昇することから、早期に糖尿病のリスクを発見し、治療に繋げることが出来ます。

脂肪酸分画(4成分)
健康に良いとされる魚の摂取がどれくらいかを推定することができます。

sd-LDL
悪玉コレステロールの中でもさらに動脈硬化を促進させるsd-LDLの血中濃度を調べます。

内臓脂肪が蓄積するとそこから炎症性の物質が分泌され、血糖を下げるインスリンの効きが悪くなり(インスリン抵抗性)、糖尿病や動脈硬化性疾患を引き起こします。この検査では腹部CTにより内臓脂肪の蓄積量を調べます。体重が増えてきた方、運動不足の方にお勧めです。

DEXA法(デキサ法)
腰の骨(腰椎)をX線撮影し骨密度を測定します。骨密度の減少を早期に発見することで、骨粗鬆症に対する適切な治療と予防に繋がります。閉経後の女性は骨密度が減りやすくなりますのでお勧めします。

スギ・ダニ・ヒノキ・ハウスダスト・ブタクサ
採血により花粉症・アレルギー性鼻炎・アレルギー性結膜炎・蕁麻疹・喘息などアレルギーの原因を調べます。

採血で関節リウマチを調べる検査です。リウマチの確定診断には別途受診が必要となります。

CEA 大腸、膵臓、肺などのがん
AFP 肝炎・肝硬変・肝臓がん
CA19-9 膵臓、胆のう、卵巣などのがん
PSA 前立腺肥大・前立腺がん
CA125 子宮内膜症・卵巣がん
SCC抗原 肺、子宮などのがん

腫瘍等の発見の手がかりとして行う検査です。がんの確定診断には、CT、MRI等の画像検査、内視鏡検査、組織を採取し顕微鏡で観察する病理検査などが必要となります。

後天性免疫不全症候群(AIDS)の原因であるヒト免疫不全ウイルス(HIV)感染により、体内の免疫反応で作られた抗体の量を測定します。陽性であった場合はさらに詳しい検査が必要になります。


これらの疾患について、感染やワクチン接種により体内の免疫反応で作られた抗体を測定します。
2回のワクチン接種の記録(母子手帳の記載や医療機関での接種証明書)があれば抗体の量にかかわらず一定の防御力があり、抗体検査の必要はないと考えられています。ワクチン接種の記録を持っていない方にお勧めです。