耳鼻咽喉科
担当医師紹介 外来診療担当表 診療実績 登録医一覧
当院は地域医療機関との連携を図る、紹介制を原則としております。
このため初診の場合、緊急の場合を除き、「かかりつけ医」など地域の医療機関からの紹介状をご持参下さい。
紹介状は必ずしも専門医からの文書でなくてもかまいません。
※紹介状持参の方は、初診、再診すべて総合医療相談センター(8番窓口)へ。
その名の通り耳、鼻、咽喉(のど)の疾患を対象にしています。人間の五感のうち、聴覚(きく)、嗅覚(におう)、味覚(味わう)の3つが含まれます。人と人とのコミュニケーションを担う上で重要な「声」、生きていくために不可欠な水分や食事を飲み込む「嚥下(えんげ)」についても我々耳鼻咽喉科で取り扱います。加えて、首にできる腫瘤(おでき)も診療しています。
我々が診療する領域は耳、鼻、咽喉ともに穴の奥にあります。そのような場所を診察するために、内視鏡をはじめとした様々な器械を使います。穴の中に器械を入れますので、初めての方はとても緊張されると思いますが、麻酔薬などを駆使してできるだけ苦痛が少なく診療できるように皆で心がけています。
2.外来診療に関して
耳、鼻、のど、口腔の疾患の他にも首にできた腫瘤、顔の筋肉が動かなくなった顔面神経麻痺や、耳が原因のことが多いめまいなども診察、治療しています。
平日の午前、及び火曜午後には外来で一般診療を行っています。木曜午後は予約制で診療、検査、外来手術等を行います。
平成29年4月4日以降の毎週火曜日の午後診療につきまして
平成30年4月1日以降の外来の受付時間につきまして
3.入院、手術に関して
耳疾患に関しては主に慢性、真珠腫性中耳炎に対する鼓膜・鼓室形成術の他に滲出性中耳炎などに対する鼓膜チューブ留置術などを行っています。突発性難聴や顔面神経麻痺などについては重症度に応じて入院加療をおすすめしています。
鼻副鼻腔疾患に関しては、できる限り鼻内より最新式の高解像度の内視鏡を用いて手術を行い、術後の苦痛が少ないようにしています。慢性副鼻腔炎や鼻中隔彎曲症が主な対象です。またアレルギー性鼻炎や花粉症についてはCO2レーザー、あるいは高周波凝固装置を用いた下鼻甲介粘膜下凝固法による日帰り手術も行っています。
咽喉頭疾患に関してはアデノイド切除術、扁桃摘出術、声帯ポリープなどの喉頭微細手術などを行っています。急性扁桃炎により喉の痛みが著しい場合は、入院加療をおすすめしています。
頸部の良性腫瘍(耳下腺、顎下腺、甲状腺等)に対しても手術を行っています。悪性の腫瘍の場合には、東京大学医学部附属病院、東京医科大学病院、癌研究会病院等の専門医をご紹介し、適切な医療を受けることができるようにしています。
当院は地域医療機関との連携を図る、紹介制を原則としております。
このため初診の場合、緊急の場合を除き、「かかりつけ医」など地域の医療機関からの紹介状をご持参下さい。
紹介状は必ずしも専門医からの文書でなくてもかまいません。
※紹介状持参の方は、初診、再診すべて総合医療相談センター(8番窓口)へ。
耳鼻咽喉科のご案内
1.耳鼻咽喉科の診療に関してその名の通り耳、鼻、咽喉(のど)の疾患を対象にしています。人間の五感のうち、聴覚(きく)、嗅覚(におう)、味覚(味わう)の3つが含まれます。人と人とのコミュニケーションを担う上で重要な「声」、生きていくために不可欠な水分や食事を飲み込む「嚥下(えんげ)」についても我々耳鼻咽喉科で取り扱います。加えて、首にできる腫瘤(おでき)も診療しています。
我々が診療する領域は耳、鼻、咽喉ともに穴の奥にあります。そのような場所を診察するために、内視鏡をはじめとした様々な器械を使います。穴の中に器械を入れますので、初めての方はとても緊張されると思いますが、麻酔薬などを駆使してできるだけ苦痛が少なく診療できるように皆で心がけています。
2.外来診療に関して
耳、鼻、のど、口腔の疾患の他にも首にできた腫瘤、顔の筋肉が動かなくなった顔面神経麻痺や、耳が原因のことが多いめまいなども診察、治療しています。
平日の午前、及び火曜午後には外来で一般診療を行っています。木曜午後は予約制で診療、検査、外来手術等を行います。
平成29年4月4日以降の毎週火曜日の午後診療につきまして
平成30年4月1日以降の外来の受付時間につきまして
3.入院、手術に関して
耳疾患に関しては主に慢性、真珠腫性中耳炎に対する鼓膜・鼓室形成術の他に滲出性中耳炎などに対する鼓膜チューブ留置術などを行っています。突発性難聴や顔面神経麻痺などについては重症度に応じて入院加療をおすすめしています。
鼻副鼻腔疾患に関しては、できる限り鼻内より最新式の高解像度の内視鏡を用いて手術を行い、術後の苦痛が少ないようにしています。慢性副鼻腔炎や鼻中隔彎曲症が主な対象です。またアレルギー性鼻炎や花粉症についてはCO2レーザー、あるいは高周波凝固装置を用いた下鼻甲介粘膜下凝固法による日帰り手術も行っています。
咽喉頭疾患に関してはアデノイド切除術、扁桃摘出術、声帯ポリープなどの喉頭微細手術などを行っています。急性扁桃炎により喉の痛みが著しい場合は、入院加療をおすすめしています。
頸部の良性腫瘍(耳下腺、顎下腺、甲状腺等)に対しても手術を行っています。悪性の腫瘍の場合には、東京大学医学部附属病院、東京医科大学病院、癌研究会病院等の専門医をご紹介し、適切な医療を受けることができるようにしています。
主要疾患の治療ご案内
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1)突発性難聴 |
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耳垢がたまってこのような難聴が生じることもありますが、心配なのは耳の穴の奥にある、音の振動を電気信号に変換して脳に伝える器官である蝸牛の障害で生じる突発性難聴の場合です。 突発性難聴は軽度であれば自然に改善する場合もありますが、1週間以上経過すると改善しづらくなることがわかっています。救急で受診する必要はありません(聴力検査ができないので診断/治療ができません)が、早めに近くの耳鼻咽喉科に行って診断を受けましょう。発症から1ヶ月以上経過すると、聴力の回復はほとんど見込めなくなってしまいます。特にめまいを伴う場合や難聴が重度の場合は回復しづらいことが知られています。 当院では難聴の程度やめまいの有無などにより、治療法を相談していきます。突発性難聴の標準的な治療法はステロイドホルモンの全身投与です。軽度の場合は内服薬による治療でも改善することが多いですが、重症の場合はやはり入院治療の方が点滴でたくさんの薬を使うことができるので望ましいです。入院の場合はステロイドの大量パルス療法に加えて、鼓室内ステロイド注入(鼓膜に麻酔した後、細い針で鼓膜の裏にステロイドを注入することで直接蝸牛に高濃度のステロイドを投与する方法)を併用しています。標準的には8日間の入院です。入院加療が困難な場合や、糖尿病などで内服や点滴のステロイドが使用しづらい場合にも、鼓室内注入療法を行うことがあります。 |
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2)慢性副鼻腔炎 |
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風邪をひいた際に起きた鼻内の炎症が、ある程度続いていると副鼻腔(鼻の周囲の空洞)にも炎症が起こります。そうすると鼻の中の粘膜が腫れてくるために、鼻と副鼻腔の間の通り道が狭くなり、換気が邪魔されてしまいます。このため副鼻腔の中の分泌物が中に溜まってしまうようになると副鼻腔の炎症はさらに悪化し、悪循環になります。 上記のような副鼻腔炎を疑う症状で受診された場合は、鼻の中の内視鏡による診察と、顔面のCT(ほとんどの場合当日撮影できます)により鼻・副鼻腔の状態を確認します。副鼻腔炎では多くの場合、鼻の中に多くの鼻汁が流れていたり、ポリープができていたりするのが確認できます。鼻の中はきれいでも、CTで副鼻腔に膿が溜まっている様子が見られることもあります。 副鼻腔炎と診断されれば、マクロライドと呼ばれる抗生物質を少量ずつ内服することで、鼻副鼻腔粘膜の状態が改善し副鼻腔炎が良くなることが知られています。鼻アレルギーが背景にあることもあるので、疑われる場合は血液検査も追加し、必要に応じてそちらの治療も行います。非常に治りづらく、喘息に合併することの多い「好酸球性副鼻腔炎」の方も増えており、呼吸器内科と相談しながら治療を進めています。 3ヶ月を目安として内服治療を行いますが、それでも改善が不十分な場合、あるいは何度も繰り返して副鼻腔炎になる方には手術をおすすめしています。 現在では鼻副鼻腔手術はほぼ全例、内視鏡を用いて全身麻酔下に手術を行っています。内視鏡下に副鼻腔の開口部を拡大し、病的な腫れている粘膜を切除して鼻の中の環境を改善します。鼻の周囲には眼、脳が接しており、手術で損傷すると重大な合併症となるので、事前に撮影したCTを利用して、手術中にどの部位を操作しているかを確認できるナビゲーションシステムを導入し安全な手術を心がけています。術後には以前は何枚ものガーゼを鼻の中に詰め込んで圧迫止血していましたが、抜く際に非常に痛みが強く辛い作業でした。当院ではガーゼをできる限り使用せず、吸湿性のスポンジやセルロース綿などを用いて痛みを最小限に抑える工夫をしています。標準的には6日間の入院です。 |
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3)鼻中隔彎曲症、肥厚性鼻炎 |
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