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病院評価 手法に疑問(日本経済新聞夕刊2012年6月28日 コラム「医師の目」)

以下に掲載記事のあらましをご紹介します。
※その後の医療技術の進歩、考え方の変化も取り入れ、またわかりやすさをも考慮して、一部表現を改めています。

十年ほど前から病院評価本が数多く発行されています。「優れた病院」や「実力病院」を病気別、地域別に順位づけして紹介したものです。しかしその内容には首を傾けざるをえないところが多々あります。
一番の問題は、これらの本の多くが、外科手術の件数だけで順位をつけいていることです。外科の場合、心臓や脳については、手術をたくさん手掛けるほど技量が高まる傾向が確認されていますが、そのほかの分野では確かめられていません。
まして内科のレベルを外科の件数で推し量るとは納得の行かないことです。例えば筆者の専門領域である呼吸器内科では、内科としての診療内容が評価の対象になることはまず無く、お隣の領域,呼吸器外科での肺がんの手術件数だけが順位付けの根拠となっています。これは明らかにおかしい。呼吸器といっても内科と外科では、扱う患者の病状や医療の内容などが大きく異なるのです。
いうまでもなく、医療の質は、技術水準の高さはもちろんの事ですが、幾つもの病気を抱える患者をどう総合的に診るか、また患者一人ひとりの苦しみ,悩みに共感する誠実さなどを含めて総合的に評価されるべきです。
こうした要素を調査するには多くの技術的困難が伴い、これらの質を測る客観的な評価法は確立していません。だから安易に手術数に頼る方法になるのでしょう。
筆者の所属する病院は、ほとんどの診療科がそろった病床数418床の中規模総合病院です。受け入れることのできる患者数には限りがあり、外科系各科の手術件数は大学病院や大規模民間病院に比べ少なく、内科系も含めて「病院評価本」で上位に入ることはまれです。しかしその医療水準の高さにはスタッフ一同、自信と誇りを持っており、患者からも厚く信頼されています。
中規模病院の最大の利点は,診療科の間の垣根が低く病院内の風通しが良いことです。一人の患者が複数の医学的問題を抱えたとき、各診療科との連携がスムーズにとれる。医師同士が互いを良く見知っているから、必要なときは特別な手続き抜きで相談できる。
放射線部、検査部、薬剤部といった部門との協調も良く、時には時間を度外視してでも必要な診療を迅速に行います。こうしたフットワークの良さは、必要なときに必要な医療を提供することを可能にし、患者の経過を良くすることにもつながっています。
このような医療の質は指標化しづらいのですが、だからこそ、患者に分かりやすい形で発信していくことが、我々病院、特に中規模病院には求められていると思います。
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