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漢方外来

漢方外来のご案内

これまで院内からの紹介患者や職員、もしくは職員からの紹介患者を中心に診察をしてまいりましたが、2019年4月より、つらい慢性症状にじっくり向きあう「漢方外来 ~痛みとこころの漢方クリニック~」として院外にも広くご案内を開始いたします。西洋医療との併用ももちろん可能ですので、慢性的なつらい症状にお悩みの方は、ぜひ一度漢方治療をお試しください。

はじめに

漢方治療は、中国古来の医学書である「傷寒論」や「金匱要略」を起源とする東洋医学のひとつで、日本に伝来後は独自に発展をとげてきた伝統医療です。
この病名(病気)にはこの薬、といった画一的な処方をするのではなく、症状はもちろん体質や性格傾向、生活状況まで総合的に判断し、心身ともにゆがんだバランスを整えることで症状の改善を図ります。近代医療の陰にかくれがちな漢方治療ですが、漢方治療により非常に良好なQOL(quality of life:生活の質)を得る方がいらっしゃるのも事実です。また、現在は漢方薬特有の多彩な効果が見直され、内科領域はもちろん、外科系から精神科、そして緩和医療の世界までその活躍の場は多岐にわたります。

漢方診療の特徴

漢方治療では西洋医学とは全く異なる言葉(概念)を使って治療を行います。陰陽、虚実、寒熱といった、もって生まれた体質と、気・血・水による体調構成要素のバランスを重視します。また、こころとからだの状態は互いに影響を与え合うという心身一如の考え方が基本となります。上述のように、漢方診療では病名による画一的な処方ではなく、患者の体質や性格傾向も加味した総合的な判断により処方を検討します(随症治療)。
様々な方向から治療を行いますが、なかでも冷えを温める処方は漢方治療の特徴と言えるでしょう。さらに冷えが表(ひょう:体表近く)に在るのか、裏(り:内臓、消化器)にあるのかでも処方は異なります。
また、多くの漢方薬には精神安定作用を持つ生薬が含まれています。そのため、頭痛、凝り、痛み、下痢、便秘、食欲低下、易疲労、意欲の低下といった神経の過緊張やストレスからくる自律神経症状にも漢方治療は力を発揮します。その他、なんとなくからだがだるい、痛みを感じる、違和感がある、元気が出ない、怒りっぽい、イライラする、不安が強い、眠れないといった不定愁訴に対しても効果的に作用することがあります。これらの症状は、精神科や心療内科の領域と重なる部分が多くありますが、例えば睡眠薬を内服している患者では、漢方薬を適切に併用することで、不眠の症状が軽減し、徐々に西洋薬を減量することも可能です。

【漢方治療が得意とする症状】
・疲れやすい、風邪をひきやすい、体調を崩しやすい
・冷え症、しもやけ
・胃もたれしやすい、食欲がない
・便秘しやすい、下痢しやすい
・月経痛、月経前症候群、女性更年期障害
・夜間頻尿、体力低下、男性更年期障害
・慢性頭痛
・肩こり、腰痛、関節痛、自覚症状としての痛みや凝り
・にきび、湿疹、蕁麻疹、アトピー性皮膚炎
・めまい、ふらつき
・慢性鼻炎、アレルギー性鼻炎
・自律神経失調症
・癌、慢性疾患などで体力、免疫力が低下した状態
・各種検査で異常がないのに、つらい症状がある
・西洋医学の治療では効果が実感できない

上記のような慢性的な症状を得意とする漢方薬ですが、風邪や腹痛、こむらがえりなど一部の急性症状に効果的な漢方薬もあります。一方、西洋医療のほうが安全かつ確実に効果が期待できる病気や、緊急性の高い疾病(急性の臓器不全、脳血管疾患や手術適応など)では、漢方治療に固執せず西洋治療を優先し、慢性期に移行後に漢方治療が検討されます。

副作用について

からだにやさしい漢方薬ですが、副作用が無いわけではありません。漫然と同じ処方を継続することで重篤な合併症を引き起こすこともあります。当外来では初診時に採血結果を確認し、その後も定期的な血液検査を実施することでできるだけ早期に異常を発見し、重篤な副作用が生じないよう細心の配慮をしております。

漢方診察の実際

まずは症状、病歴、普段の体質傾向(冷えの有無、食欲、便通の性状、睡眠、むくみの有無、皮膚の性状)や性格傾向など詳しくお話しを伺います。そして、脈診や腹診(お腹の触診)、舌診(舌の観察)といった診察ののち処方薬を検討します。腹診では、腹壁の張り、みぞおちや脇腹の緊張具合(心下痞鞕・胸脇苦満)、腹部動脈の拍動、臍周囲・下腹部の圧痛点、胃部の振水音の有無などを確認します。舌診では、その色調、形状、歯型の有無、舌下静脈の怒張などを確認します。

処方薬は、保険適用されているエキス剤(粉末状の薬)を使用します。自由診療で用いられることが多い生薬(煎じ薬。一部保険適用されている。)での処方はしておりませんのでご了承ください。

漢方薬は飲み始めたら一生飲み続けなければいけないものではありません。症状が軽快すれば内服を止めていただき、また症状が出るようであれば再開する方法でも構いません。病状によっては、内服を止めた後も再発することなく日常生活を送ることも可能です。漢方治療が体質治療とも言われる所以です。

【漢方薬による疼痛治療】
慢性痛の治療に対しても、漢方治療の基本である気・血・水のバランスを整えることで、結果的に痛みが抑えられることを目指します。治療の際は、気血水のアンバランスの原因を更に、冷え、熱、微小循環不全(瘀血)、水分の偏在(水毒)、ストレス、体力の低下などに分けて検討し、それぞれの原因に対し、温める、冷ます、循環を改善する、補充する、など適切な漢方処方を検討します。
疼痛治療に際しては、適宜西洋薬も併用し、最適な処方の組み合わせを探ります。その経過の中で、西洋薬の減量もしくは内服中止がひとつの目標となります。
【診療概要】
担当医:田中純哉(麻酔科非常勤医師)
診察時間:毎週 火曜日 13:30 ~ 17:00(予約制。最終予約枠 16:00)
場所:外科外来
平成12年 獨協医科大学卒
・日本麻酔科学会 指導医
・東洋医学会 漢方専攻医(北里大学東洋医学総合研究所 ~平成31年3月)
・麻酔科標榜医
・日本心臓血管麻酔学会 JB-POT(日本周術期経食道心エコー)認定医
・AHA(米国心臓協会) ACLSインストラクター
・日本医師会認定 産業医
・産業保健法学研究会 メンタルヘルス法務主任者
・日本医療機器学会 MDIC(医療機器情報コミュニケータ)
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