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消化器外科

担当医師紹介 外来診療担当表 診療実績
【主要疾患】・胃癌胆嚢結石症肝臓癌膵癌(膵臓癌)そけいヘルニア

消化器外科の特色

私たちは常に最新の医療情報に接し手術手技を習得し、患者さまに最善の医療を提供しております。 また、患者さま、ご家族とのコミュニケーションを充実させ、分かりやすく説明し安心できる医療を展開しております。 当科の看護スタッフは高度の専門知識をもち、きめの細かい術後管理を医師と協調して実践しており、 また患者さまを自分の家族のような優しさで看護ケアを行っております。 私たちは外科治療が必要な患者さまを万全の体制でお待ちしております。
患者さまの声

消化器外科の基本方針

1)最高水準の外科医療
 私たちは日本消化器外科学会の指導医2名、専門医2名を中心に豊富な経験と技術に裏打ちされた安全で正確な手術を行っております。学会の教育セミナーやトレーニングセンターでの手術手技の研修にも積極的に参加し、最新の外科手術を提供しています。
 
2)迅速な手術
 悪性腫瘍の患者さまでは手術時期の遅れはそのまま病状の進行につながりますので、迅速な対応は不可欠と考えております。
それ故に、外来での紹介がありましたら必要な術前検査を集中的におこない、原則として3週間以内に手術が行えるよう対応しております。
 
3)苦痛の少ない手術・術後に傷が見えない手術
 私たちは内視鏡下外科手術を得意としており、小さな傷で術後の痛みの少ない手術を積極的に行っております。腹腔鏡下胆嚢摘出術では臍の中に隠れる一つの傷で胆嚢を摘出する高難度な手術を成功させ、実質的には傷が全く見えない(no visible scar)究極の低侵襲手術を実現いたしました。
また開腹手術では、全例に硬膜外麻酔という術後持続的に鎮痛剤を手術創の支配神経に送るチューブを挿入して疼痛管理をしており、思いのほか痛まないという患者さまの声をいただいております。
 
4)チーム医療の展開
 手術および術後管理には外科医の他に麻酔医、看護師、薬剤師、管理栄養士、臨床工学士、リハビリ療法師、ソーシャルワーカーなど多職種が連携したチーム医療が必要です。当科では毎週定期的に入院患者さま全例につき多職種でのカンファランスをおこない、情報を共有し患者さまに最適な療養環境が得られるよう努めています。

主要疾患の治療法


1)胃癌
【患者さまの病状に合わせた最適な外科治療を提供】
 胃癌は日本人では依然として発症率の高い疾患であり、予後も同じ消化管の大腸癌より悪く、当科では最重要疾患と位置づけ、診療にあたっております。
粘膜にとどまる胃癌ではEMR(内視鏡的粘膜切除術)やESD(内視鏡的粘膜下層剥離術)などの内視鏡的治療で治癒することも可能となりましたが、粘膜 下層以深に浸潤した胃癌ではリンパ節転移を認めるため、現在においても多くの患者さまで手術が必要です。
しかし、内視鏡的治療と開腹手術では体への侵襲が大きく異なるため、この中間に位置する治療法が模索され、腹腔鏡下での胃切除術が開発されました。当科では内視鏡的治療適応外の比較的早期の胃癌についてリンパ節郭清をともなう腹腔鏡下幽門側胃切除を導入し、患者さまに低侵襲の外科手術を提供しております。
一方、いまだに高度に進行した状態で発見される胃癌患者さまも多くみられるため、根治性を得るために脾臓、膵臓、結腸などの周辺臓器の合併切除や開胸アプローチが必要な場合もあります。
このように胃癌の診療では進行度により適切な治療法の選択が必須であり、多彩な術式を安全で確実におこなう技術と経験が求められます。
以下に当科でのこれまでの胃癌手術の治療成績を示しております。他の施設や癌のセンター病院にも決してひけをとらない成績をあげております。
胃癌手術成績
5年生存率(1998年~2013年)
ステージ別 5年生存率
ステージ
IA   98.8%
IB   92.9%
II   68.9%
IIIA   50.5%
IIIB   34.0%
IV   17.5%
東京山手メディカルセンター外科資料より



2)胆嚢結石症
【安全を最優先した腹腔鏡下手術】
 当科では、胆嚢結石症に対する腹腔鏡下胆嚢摘出術を早くから導入しており、1998年から2014年6月までに840例以上の手術を行っております。また、総胆管結石に対しても腹腔鏡下総胆管切開切石術を積極的に適応しており、これまでに50例以上の手術を行い、良好な結果を得ております。
腹腔鏡下胆嚢摘出術における最大の合併症は「胆管損傷」です。本邦では0.7%の頻度で発生していると報告されています。私たちは全例に術中胆道造影を行 い、胆嚢管を切離する前に必ず総胆管の位置を確認していますので、現在までに胆管損傷は2例(0.2%)しか経験しておりません。しかし、すでに発生頻度が低いとはいえ、胆管 損傷が起きると患者さまの生活の質(QOL)が大きく損なわれるのみならず、再手術や時に肝移植を要した症例も報告されておりますので、胆管損傷の発生を限りなくゼロにする努力を続けることが私たちの責務であると考えております。
2009年に、私たちは東京大学肝胆膵外科との共同研究により、「蛍光胆道造影」という全く新しい術中胆道造影法を開発し、これを世界に先駆けて腹腔鏡下胆嚢摘出術に臨床応用しました。蛍光胆道造影は、脂肪組織を剥離する前に胆管を明瞭に描出できる点で画期的であり、胆管損傷を防ぐために極めて有効です(図を参照下さい)。したがって、胆管損傷を回避して患者さまにより安全な手術を提供するために、当科では蛍光胆道造影を腹腔鏡下胆嚢摘出術に積極的に導入しております。
*蛍光胆道造影についての詳細はこちらをクリックしてください

図4 蛍光胆道造影(胆嚢管剥離中)

蛍光胆道造影(胆嚢管剥離中

3)肝臓癌
【術中超音波検査を駆使した安全で正確な肝切離】
  肝臓癌に対する外科治療は、解剖学を熟知し、かつ超音波検査やX線CTなどの画像診断を立体的に解釈して手術に活かす技術が重要です。また肝切除術におけ る術中超音波検査は、内部を肉眼的に見ることのできない実質臓器を切除してゆくうえで必須の技術となります。超音波検査の所見をもとに切離ラインを微調整 し、腫瘍から安全なマージンをとり、残すべき血管を確実に同定し肝臓から腫瘍を切除します。
また、肝臓は非常に血流の豊富な臓器のため、出血制御の方法を確実に身につけていなければ難しい手術となります。当科の医師は肝胆膵外科出身者が多く、以前から多くの肝切除術の経験を持ちます。難度の高い複雑な肝切除術式も経験と知識に裏打ちされた確かな技術で安全に行っております。



4)膵癌(膵臓癌)
【緻密なリンパ節郭清と繊細な膵菅吻合による確実な膵臓癌手術】
 膵臓癌は小さくても周囲のリンパ節や神経に侵潤して広がる傾向が強く、難治性の癌の一つです。手術は膵臓の解剖学的な位置関係や上記の侵潤のため膵臓の罹患部位と共に胃・十二指腸・小腸、胆嚢・胆管の合併切除をおこなう膵頭十二指腸切除術を多くの場合要します。本手術は門脈や上腸間膜動脈周囲のリンパ節郭清や直径2~3mmの膵菅の吻合を要する膵消化管吻合を必要とするなど最も難度の高い手術のひとつです。
術後管理も綿密なものを要し、特に胆管炎や膵消化管吻合部の縫合不全などの兆候を見逃さず、的確な処置を講じなければ全身状態の悪化を招くことにもなり得 ます。
このため、膵臓癌に対する手術は肝胆膵外科に精通した外科医のみがおこなうべき手術であり、私たちの今まで培った技術と経験が活かされる疾患と考えております。



5)鼠径(そけい)ヘルニア
【再発が少なく、つっぱり感の少ないヘルニア手術】
鼠径(そけい)ヘルニアは、足の付け根(鼠径部)の部分が膨隆する、いわゆる“脱腸”と呼ばれる良性の疾患です(図1)。男性に多いですが、女性にもしばしばみられます。成人の鼠径ヘルニアは、加齢に伴い鼠径部の筋膜が弱くなることが原因で、弱くなった所からお腹の内臓を包んでいる腹膜が袋状に伸びだし、このなかに腸などの臓器が脱出するため鼠径部が膨隆します。
ヘルニアが小さい時期は、立位で膨隆し、臥位でひっこみ、痛みは感じないことが多いですが、大きくなると、腹膜が強く伸ばされて痛みを伴ったり、戻りが悪くなったり、男性では陰嚢まで腫れてきたりします。脱出した腸が入口で強く絞められ元に戻らない状態は“嵌頓”と呼び、時間の経過とともに腸壊死の可能性が高くなります。通常より大きく膨隆し痛みが強い場合は早急に受診していただく必要があります。
小児の鼠径ヘルニアは、生まれつき腹膜の袋が残ってしまうことが原因で、幼児期までに自然に治ることがありますが、成人の鼠径ヘルニアは、手術以外に治療法はありません。手術の目的は、①伸び出した腹膜の袋(ヘルニア嚢)を周囲から剥がしてもとに戻すこと、②弱くなった筋膜を補強すること、の2点です。②の補強にはいくつか方法がありますが、当院では補強部位の緊張がなく(テンションフリー)、再発が少ないとされるメッシュプラグ法(図2)やクーゲル法(図3)を主として行っています。また、最近では小さな孔から手術を行う腹腔鏡下ヘルニア修復術(図4)を導入し、より痛みの少ない手術が可能となりました。なお、“嵌頓”ヘルニアは緊急手術が必要ですが、それ以外は待機的な手術の適応です。患者様の都合をふまえた上で手術治療を予定することが可能です。
当科では鼠径ヘルニアの手術を年間約100例行っております。軽い全身麻酔下に行うことが多いですが、高齢の方や併存疾患のため全身麻酔の負担が大きいと考えられる場合は、局所麻酔で行うこともあります。原則として手術前日に入院、手術は約1時間で、手術当日はなるべく安静にしていただきます。翌日朝から食事を開始し、創部(きず)に問題がなければ普通に歩行していただきます。通常は術後2~7日で退院となり、入院費用は、3割負担の方で平均10万円前後です(腹腔鏡手術は+6~7万円)。退院後数週間は、下腹部に過度に負担のかかるような運動や力仕事は避けていただきますが、座っての仕事や軽い運動は比較的早い時期より可能となります。

図1:鼠径ヘルニア 図2:メッシュプラグ法
円錐形プラグでヘルニア出口を塞ぐ方法
図3:クーゲル法
楕円形メッシュで内側から鼠径部全体を覆う方法       図4:腹腔鏡下ヘルニア修復術
     herunia4
 

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